ゴマ科・ゴマノハグサ科・シソ科・ノウゼンカズラ科・モクセイ科

シソ目

  ゴマ科(ゴマ)

  ゴマノハグサ科(シュッコンネメシア)

  シソ科(メドウセージ、レモンバーム、スペアミント、ニホンハッカ、ヤグルマハッカ、

       ボタンクサギ、ニガクサ、コムラサキ)

  ノウゼンカズラ科(ノウゼンカズラ)

  モクセイ科(トウネズミモチ、オリーブ)


ゴマ(Sesamum indicum)

<シソ目・ゴマ科・ゴマ属>

ゴマ科ゴマ属の1年草で、原産地はアフリカ大陸説が有力。

日本でも栽培はされているが、主な生産地は中国やインド。

草丈は60~120cmで、茎は丸みを帯びた4稜形で直立してやや分枝し、全体に柔らかい毛が生える。

葉は下部では対生し、長さ10~15cmの長楕円形で、不規則な粗い鋸歯があり、3裂するものもあり、葉柄は長い。

上部になると互生するようになり、葉身は披針形で小さくなり、全縁で、葉柄も短くなる。

花期は7月~10月で、茎の上部の総状花序を作り、花は下から順次咲き上っていく。

花は葉腋に下向きに付き、筒状の唇形花で、短い花柄があり、長さ25mm前後で白色~淡紅色。

花は朝に開花し、夕方には落花してしまう1日花である。花柄の基部には、2個の黄色の密腺がある。

果実は円柱状の蒴果で、上向きにつく。

白ゴマ、黒ゴマ、黄ゴマ(金ゴマ)など、種子の外皮の色によって分類される。

欧米では白ゴマ、アジアは白ゴマ、黒ゴマが半々、金ゴマは主にトルコで栽培される。

2013/8/13

河川敷のあまり手入れされていない花壇らしき所に、ゴマが生えているのに気が付きました。

無秩序に数株生えているだけなので、栽培しているという訳ではなさそう。

まだ、下の方の花が咲き始めたばかりなので、果実は付いていませんでした。

2013/9/9

ゴマがかなり成長して、草丈は1mを超えていました。

花後に果実が大きくなってきていましたが、まだ、青々として未成熟でした。

その後、気が付くと誰かに収穫されたようで無くなっていました。


シュッコンネメシア(Nemesia Caerulea)

<シソ目・ゴマノハグサ科・アフリカウンラン属>

ゴマノハグサ科アフリカウンラン属の多年草で、南アフリカ原産の園芸品種。

多年草ではあるが短命で、数年で消える。

草丈は30~60cmになり、茎は直立して、花茎が高く伸びる。

葉は対生し、長さ3~4cmで披針形で、鋸歯があり、緑色。

花期は5月~6月で、茎先に短い総状花序を付け、花を上向きに付ける。

花冠は2唇形で、上唇は4裂し、下唇は2裂して中央に黄色の隆起がある。筒部には距がある。

ネメシアには改良品種が多く、花色も青、紫、ピンク、白と多彩である。

なお、1年草のネメシア・ストルモサ(Nemesia strumosa)を単にネメシアと呼ぶことが多く、

それに対して、多年草であるネメシア・カエルレアにシュッコン(宿根)を冠したものである。

他にもフルティカンス種やケイランサス種、デンティキュラータ種など、品種は多い。

2013/7/10

多摩川に行く途中の道端で、他の草陰から花を出しているのを見かけました。

花の形からウンランの仲間かと思ったのですが、ウンランモドキ(ネメシア)の仲間でした。

2唇形の花に距が出ている所などは、ウンランの花と良く似ています。


メドウセージ(Salvia guaranitica

<シソ目・シソ科・イヌハッカ亜科・ハッカ連・アキギリ属>

2013/6/11        2013/7/17                2013/7/10

シソ科アキギリ属の宿根多年草で、南米原産の園芸品種。

耐寒性、耐暑性ともに強いので、日本では、多くの地域で植栽されている。

学名が示す通り、サルビアの仲間で、サルビア・ガラニチカとも呼ばれる。

なお、日本での流通名のメドウセージは、本来はサルビア・プラテンシスを指す名前。

流通の初期に、名前を取り違えられて、それが定着したものと思われる。

草丈は90~150cmで、茎は断面が四角、腺毛が密生する。

葉は対生し、長さ5~15cmの卵形で、先が尖り、基部は切形。縁には鋸歯がある。

なお、下部の葉には長さ5cm前後の葉柄がある。

花期は5月~10月で、茎先に穂状花序を付け、長さ3~5cmの濃青紫色の唇形花を一方向に並べて付ける。

上唇は三日月状にアーチを描き、下唇は短い。オシベ2個とメシベ1個で、花柱の先は2裂する。

この2裂した花柱の先が、上唇の先から突き出していて、口を開けたヘビが2裂した舌出しているように見える。

萼は黒色を帯び、先が2裂して、下側の先がさらに浅く2裂する。

 

多摩川への道路脇の公園で、昨年から植栽され、紫の花を咲かせていました。

昨年は名前を調べている余裕がなかったのですが、今年、改めて調べてみました。

その結果、本種と分かりました。なお、表示名は、流通名を使用しています。

サルビアの花としては大ぶりで50mm程あり、ヘビが口を開けて舌を出しているような形をしています。


レモンバーム(Melissa officinalis)

<シソ目・シソ科・イヌハッカ亜科・ハッカ連・セイヨウヤマハッカ属>

シソ科セイヨウヤマハッカ属の多年草で、ヨーロッパの中南部、西アジア、北アフリカ原産。

葉にレモンに似た香りがあり、和名はコウスイハッカ、セイヨウヤマハッカ。

草丈は40~80cmで、よく分枝し、茎は断面が四角形の4稜形。

葉は対生し、長さ8cm前後の広卵形で軟毛が多く、葉の縁には鋸歯がある。

花期は6月~7月で、葉腋に輪散花序を付け、直径5mm前後の2唇形の白い花を多数付ける。

花冠の上唇は2裂し、下唇は3裂する。オシベ4個は2つずつ2対になり、メシベと共に花冠からは突き出さない。

蜜が豊富な蜜源植物として栽培され、ミツバチを誘引して蜂蜜を採取すると共に、周囲の樹木の受粉にも役立つ。

湿り気のある場所などに生え、耐寒性が強く、日陰でも栽培できる。

なお、花が咲くと葉が固くなるので、葉を利用する場合は花茎を早めに切り取る。

2012/7/13

多摩川の河原に行く途中の道端に大きな株がありました。

花の形からシソ科の植物と推測されますが、なかなか同定できませんでした。

オシベやメシベが花冠から飛び出しているものが多い中、飛び出していないものを探して本種と分かりました。

シソ科の植物も似たものが多いので、同定するのは難しいですね。


スペアミント(Mentha spicata)

<シソ目・シソ科・イヌハッカ亜科・ハッカ連・ハッカ属>

シソ科ハッカ属の多年草で、地中海沿岸が原産地。

日本では、各地で栽培されているが、一部で野生化している。

世界的には、ヨーロッパから西アジア、中東、アメリカと広く移入分布する。

草丈は30~60cm程度で、葉は対生し、槍の穂先のような形で、縁に鋭い鋸歯がある。

夏から秋にかけて茎の先端に長さ5cm程度の花穂を出し、白から淡紫色の花を多数つける。

不稔性であることが多く、地下茎により栄養繁殖する。

スペアミントと呼ばれる植物には、以下のようなものがある。

●Mentha spicata/Mentha viridis:全草の色からミドリハッカ、伝来地からオランダハッカと呼ばれる

●Mentha spicata var. crispa:葉が縮れていることからチリメンハッカ、カーリーミントと呼ばれる

●Mentha × gentilis/Mentha cardiaca:ジンジャーミント、スコッチ種と呼ばれる栽培品種である

●Mentha longifolia/Mentha silvestris:葉が長くて毛があることからナガバハッカ、ケハッカと呼ばれる

しかし、ハッカ属は交雑しやすく、形質の遺伝が不安定なため、形態のみからの正確な分類は困難である。

2012/9/3

多摩川に行く途中の道端で、多くの枝を伸ばし、その先に穂状の花序を付けていました。

この花序の形とか葉の形が槍(spear)に似ていることが、名前の由来とされています。

花は、白花から淡紅色で、4深裂した管状で、輪生して密生しています。

スペアミントと呼ばれるものには、何種類かありますが、ミドリハッカと呼ばれる品種と思われます。


ニホンハッカ(Mentha canadensis var. piperascens)

<シソ目・シソ科・イヌハッカ亜科・ハッカ連・ハッカ属>

シソ科ハッカ属の多年草で、全国に広く分布している。

日本以外では、朝鮮半島から中国、シベリア、サハリンなど東アジアに分布する。

ニホンハッカとされるものは多いが、純日本産のものは少なく、中国産やスペアミント系との交雑品種もある。

ニホンハッカは、自生種だけの呼び名ではなく、国外栽培のものも含めた呼び名である。

ニホンハッカは、メントール含有量が多く、強いハッカ臭があり、全体に軟毛が多い。

地下茎があり、茎は4稜形で高さ20~60㎝程度になる。茎には曲がった毛がある。

葉は対生し、葉柄が仮輪より長い。葉身の長さ2~10㎝の長楕円形で先が尖る。

葉縁に不規則な鋸歯がある。葉には小さな腺点があり、伏毛がある。

輪散花序を葉腋に付け、多数の花が密集して仮輪を作る。仮輪と仮輪の間は離れる。

花冠は、紅紫色から白色まで変化に富む。長さ4㎜程で軟毛がある。

上側の裂片は大きくて2裂し、下側の裂片3個は楕円形で鈍頭。

雄しべは長さ5㎜程で、花冠より飛び出す。

以前、ニホンハッカはヨウシュハッカ(Mentha arvensis)の変種として扱われていた。

しかし、最近は北アメリカのアメリカコーンハッカと東アジアのハッカをひとまとめとする見解がある。

つまり、両者を合わせて広義のMentha canadensisとして扱うものである。

2012/8/22

多摩川に行く途中の道端で、地面に倒れかかるように枝を伸ばし、白い花を付けていました。

下記の特徴から、日本ハッカと判断しました。

・葉は、対生し、細長い楕円形で先が尖り、縁には鋸歯があります

・花は、写真のものは白花ですが、薄紫のものもあり、葉腋に輪生します

・花の形は、唇形花で、萼は5裂し、萼片の先はとがっています

なお、ヨウシュハッカも帰化していますが、葉先が丸い点、萼片の先がとがらない点で区別できます。


ヤグルマハッカ(Monarda fistulosa)

<シソ目・シソ科・イヌハッカ亜科・ハッカ連・ヤグルマハッカ属>

シソ科ヤグルマハッカ属の多年草で、北アメリカ原産で、テキサス州南部に分布してる。

北アメリカには、本種を含み、約20種ほどが分布している。

観賞用としてよく利用されるのは、本種とタイマツバナ(Monarda didymae)の2種。

名前は、花の付き方が鯉のぼりの矢車に似て、葉に薄荷のような芳香があることに由来する。

草丈は60~150cmほどで、茎は叢生して密に生え、茎は中空で細い。

葉は対生し、葉身は長卵形で先が尖り、軟毛が生える。

花期は6月~8月で、茎頂に直径4~6cmほどの頭花を付ける。

頭花は唇形花の集合体で、唇形花が放射状に付き、花色は淡紫色から白色。

2013/7/11

多摩川への道路脇の公園で、植栽されているのを見かけました。

初め、名前が分からなかったのですが、他の調べものをしていて、本種と気付きました。

アップの写真しか撮っていませんが、草丈は1m以上あり、まとまって咲いていました。


ボタンクサギ(Clerodendrum bungei)

<シソ目・シソ科・キランソウ亜科・クサギ属>

シソ科クサギ属の落葉低木で、中国南部からインド北部が原産の帰化植物。

日本では、北海道から本州、四国、九州で植栽として利用されており、暖地では野生化している所もある。

背丈は1m程度で、小枝は類円柱形、皮目がある。葉は対生し、単葉で鋸歯縁。

葉身は長さは10~15cmの広卵形で、葉柄は長さ4~17cmになる。

若葉には密に褐色~黄褐色の軟毛があり、その後、無毛になる。

花期は7月~8月で、枝先に淡紅紫色の小花が集まった散房花序を付ける。

小花は5深裂し、萼片は紅色、花被片は淡紅色で、四本の白色のオシベは長い。

2013/6/17

多摩川への道路脇の公園で、ボタンクサギの花序が大きくなり、ツボミも膨らんできました。

2013/6/25

ボタンクサギの花が開花を始めました。花色が濃いピンクなので、良く目を引きます。

2013/7/3

花とツボミをアップで撮影しました。

萼の強烈なショッキングピンクと、開いた花弁のきれいな濃い目のピンク色がきれいです。

葉や茎にはいやな匂いがありますが、花自体にはそのような匂いはありません。

2014/6/17             2014/6/17             2014/6/27

2014/6/27             2014/7/1

6/17 今年も、ボタンクサギが散房花序を伸ばし始めました。

6/27 散房花序も大きく展開し、ツボミも成長して、開花も近いようです。

7/1 開花が始まり、五分咲きといったところです。


ニガクサ(Teucrium japonicum)

<シソ目・シソ科・キランソウ亜科・ニガクサ属>

シソ科ニガクサ属の多年草で、在来種。

日本では、北海道から本州、四国、九州と全国の野山の湿ったところに生える。

海外では、朝鮮半島から中国に分布している。

草丈は30~60cmで、茎は断面が四角形で直立し、分枝する。地下茎は細く長い。

葉は対生し、1cm強の葉柄と10cm程の先の尖った長楕円形で、不規則な鋸歯がある。

枝先に花穂を出し、1cmほどの淡紅色の花を付ける。

上唇は小さくて2深裂し、下唇は3裂し、中央の裂片は大きく垂れさがる。

オシベとメシベは上唇の裂け目から外に突き出すが、メシベが特に大きくて目立つ。

萼には、まばらな短毛が生える。良く似たツルニガクサは、この萼に腺毛が生えているので区別できる。

2013/7/5

多摩川への道路と交差するJR南武線の土手下で、本種を見かけました。

既に花は終わりに近く、花穂の先の方に少し咲き残っている程度でした。

近くをよく見ると、奥の方の薄暗いところにもあり、まだ、咲き始めたところのようでした。

さて、花の形からシソ科の植物と検討を付けて、探し始めたのですが、なかなか同定できません。

メシベが大きく外に飛び出した独特な形なので、直ぐに分かると思ったのですが、同定できませんでした。

2014/6/9                2014/6/13                2014/6/13

2014/6/27                 2014/6/27          2014/6/23

本種の今年の成長の様子です。やはり、日当たりの良し悪しで花穂の成長には、かなり差が生じます。

さて、本種の同定に関してですが、1年経ってやっとニガクサと分かりました。

ちょっと、メシベの特徴に捕らわれ過ぎていて、見落としていたようです。


コムラサキ(Callicarpa dichotoma)

<シソ目・シソ科・ムラサキシキブ属>

2014/6/17                 2014/6/17          2014/6/27

シソ科ムラサキシキブ属の落葉低木で、在来種。

日本では、本州から四国、九州に分布する。

自生しているものは少なく、公園や庭などに植生されているものが多い。

樹高は2m程になり、枝先は垂れ下る。葉は対生し、その葉腋上部から集散花序を出す。

淡紅紫色の花冠は長さ3mmほどで、上部は4裂し、裂片は平開する。

果実は3mm程の球形で、初め緑色であるが、熟すに従い鮮やかな紫色になる。

2014/6/17

多摩川への道路脇にある公園で、コムラサキがピンクの花を咲かせ始めていました。

昨年は、何の花なのか分からなかったのですが、秋に果実を見て本種と気付きました。

2014/6/17                 2013/10/7

コムラサキと言えば、やはり、そのきれいな紫の果実を思い浮かべます。

しかし、果実ほどには目立ちませんが、その花もきれいなピンクで一見の価値はありますね。

2014/7/18

コムラサキの花も、半分以上咲き進み、1本の枝の先端付近は花、付け根あたりは若い果実になっています。

その中間辺りでは、枯れた花弁を付けた若い果実が見られ、花から果実への変化が良く分かります。


ノウゼンカズラ(Campsis grandiflora)

<シソ目・ノウゼンカズラ科・タチノウゼン連・ノウゼンカズラ属>

ノウゼンカズラ科ノウゼンカズラ属の蔓性落葉樹で、中国原産の帰化植物。

茎から付着根を出して他の物に巻き付き、樹高は5mを超えることもある。

葉は対生し、奇数羽状複葉で、2~6対の小葉が付く。小葉は卵形で、先が尖り、粗い鋸歯がある。

花期は7月~9月で、夏の最中、枝先に円錐花序を付け、複数の橙色の花を付ける。

花冠は直径6cm強のロート状で5深裂する。オシベは4個、メシベは1個で柱頭が2裂する。

2013/7/1

多摩川への道路脇の神社の参道で見かけました。

まだ、あまり大きな木にはなっていませんでしたが、それでも数mの樹高があります。

花の直径は50mm程あるので、遠目にも良く目立ちます。


トウネズミモチ(Jasminum mesnyi)

<シソ目・モクセイ科・オリーブ連・イボタノキ属>

モクセイ科イボタノキ属の常緑高木で、中国中南部原産の帰化植物で要注意外来生物。

日本では、本州中南部から四国、九州にかけて分布している。

樹高が10~15mで、幹は灰褐色に粒状の皮目がある。

葉は対生し、長さ6~12cmの卵形で先が窄まって尖り、全縁。

やや薄い革質で、日にかざすと葉脈が透けて見える(ネズミモチは透けない)。

花期は6月~7月で、長さ10~20cmの大型の円錐花序に白い小花を多数つける。

花冠は長さ3~4mmの筒状で、先が4裂し、筒部と裂片とはほぼ同長である。

裂片の先は尖り、平開から反曲する。オシベは2個で花冠から長く突き出し、メシベの花柱も少し出る。

果実は長さ8~10mmの楕円形で、10月~12月頃に黒紫色に熟す。果実は白い粉をかぶる。

2013/7/2

多摩川の河川敷のトウネズミモチは満開でしたが、途中の公園のものはまだ五分咲きといった所。

日当たりの状態によるのでしょうか。場所によって多少の違いはあるようです。

2013/7/22            2013/7/23

ほぼ同じ時に撮影したものですが、果実の成長にもかなりの差があります。

遅いものはまだ、花が散ったばかりの状態で、果実もほとんど見えません。

一方、早いものでは、しっかり果実も大きくなっていました。

2013/7/25

2013/8/13

2013/9/24

河川敷のトウネズミモチですが、日を追うごとに大きくなっていきました。

9月のものは、後は熟して、黒くなっていくのを待つばかりです。

2013/11/5

11月に入って、やっと果実が黒く色付き始めました。

12月になると、真っ黒に熟していることでしょう。

2013/12/12

12月に入って、真っ黒に熟したトウネズミモチです。

木に鈴なりになっていたのは、果実とドバト(カワラバト)です。

連日、ドバトが果実を食べに訪れ、既に半分ほどになってしまっています。

堤防の外にあるトウネズミモチは、ヒヨドリなどが食べつくしますが、河川敷はちょっと違うようです。

この後、果実が少なくなってドバトが来なくなると、ヒヨドリが来ていました。


オリーブ(Olea europaea)

<シソ目・モクセイ科・オリーブ連・オリーブ属>

モクセイ科オリーブ属の常緑高木で、地中海地方が原産とされる栽培品種。

葉が小さくて硬く、比較的乾燥に強いことから地中海地域で広く栽培されている。

多くの品種では自家受粉できないため、異なるDNAの木を2本以上隣接して植える。

樹高は2~10mで、樹皮は灰緑色に皮目が多数ある。小枝は稜がある。

葉は対生し、長さ1.5~10cmの楕円形で、革質。基部は楔形で先は尖り、全縁。

葉表は暗緑色で鱗状毛が少しあり、葉裏は鱗状毛が密生して銀白色。葉柄は長さ2~7mm。

花期は5月~7月で、前年枝の葉腋に長さ2~4cmの円錐花序をつけ、多数の花を付ける。

花は両性、または機能上単性で、芳香がある。花柄は長さ1~3mm。萼は長さ1~1.5mmで、小さな4歯がある。

花冠は長さ2.5~4mmの白色で、先が4~5裂し、筒部は長さ1mm、裂片は長さ1.5~3.5mmの惰円形。

オシベは2個で、花糸は長さ1mmに満たない。葯は黄色。

メシベは1個で、花柱は長さ1mm以下。柱頭は頭状である。

果実は長さ2~4cmの楕円形で、オリーブオイルやピクルスとして利用されるが、生食には向かない。

2013/7/11

多摩川への道路脇の公園で、青い果実を付けているのに気が付きました。

道を挟んで2本植わっているのは知っていましたが、花には気が付きませんでした。

花柄の先に幾つかの果実が固まって付いています。

2014/10/10

春先に見かけたオリーブの花。その後、いくつかは結実していました。

しかし、その後、採取されてしまったようで、1つも残っていませんでした。

同じ種類ではないかもしれませんが、別の場所で黒紫色に熟しているオリーブの果実を見かけました。

先のオリーブも残っていれば、同じように黒紫色に熟していたかもしれません。

2015/11/11

昨年、見ることができなかったオリーブの果実ですが、今年は見ることができました。

樹のあちらこちらに果実が残っており、それも未熟なものから完熟したものまでありました。

それらを熟す順番に並べてみました。完熟を通り越して、皺だらけになったものも。