おまけ(霜柱とシモバシラ)

霜柱(frost_crystals)

シソ目

  シソ科(シモバシラ)


霜柱(frost_crystals)

<地球目・水科・氷属>

霜柱は、冬季などで地表が氷点下になり、地中が凍結していない状況で、柱状に凍結したもの。

地表の水分を含んだ土が凍り、凍っていない地中の水分が、毛細管現象で地表に吸い上げられて凍る。

このように、地中から水分が地表に運ばれることで、霜柱は成長する。

条件が良いと背の高い霜柱が形成されるが、土が持ち上げられてしまうため、植物に悪影響を与える。

2012/12/27

前日、よく冷えたこともあり、公園の花壇にみごとな霜柱ができていました。

最近、都市近郊ではヒートアイランド現象の影響か、霜柱を見る機会も減ってしまい、滅多にお目にかかれません。

霜柱は、当然、植物ではありませんが、おまけで氷の花として掲載する事にしました。

2013/2/21

昨日も久しぶりに冷え込んだので、多摩川への道路脇にみごとな霜柱ができていました。

一面にコケが生えていたところなので、霜柱にコケが持ち上げられてしまっています。

これを「霜崩れ」というそうですが、植物が持ち上げられて根が浮き上がってしまうと枯れてしまいます。

シモバシラの霜柱

 

                   2018/2/13

シモバシラ(下記参照)という植物をご存知かと思いますが、そのシモバシラの茎に出来る霜柱です。

シモバシラという名前の由来でもある、茎から水平に成長する霜柱は、条件が良いと見事な霜柱になります。

上記の霜柱は、町田市の薬師池公園のシモバシラにできたものですが、条件があまり良くなくて少々貧相です。

シモバシラ(Keiskea japonica)

シソ目・シソ科・イヌハッカ亜科・ナギナタコウジュ連・シモバシラ属

シソ科シモバシラ属の多年草で、枯れた茎に霜柱が出来ることで知られる。

日本の固有種で、関東以南の本州、四国、九州に分布する。

宿根性の多年草である。茎は断面が四角形をしており、やや木質化する。

草丈は40~70cmほど、先端に向けてやや水平向きに曲がる。

葉は茎の節毎に対生に出て、長さ8~20cmの楕円形、薄くて柔らかくてつやがなく、縁に軽い鋸歯がある。

花期は9~10月で、茎の先端側半分くらいの葉腋から総状花序を出す。

花序の軸は真上に伸び、花はその軸の茎先側に偏って付く。

従って、水平になった茎から花序だけが立ち上がったおもしろい姿となる。

花はほぼ真横を向いて咲く。花冠は白く、釣り鐘状で、オシベはそこから突き出す。

 

2012/10/8

町田市の薬師池公園でみかけたシモバシラの花です。

シモバシラの茎は、冬には枯れてしまいますが、根はその後も活動を続けます。

そのため、枯れた茎の導管に水分が吸い上げられ続け、外気温が氷点下になると霜柱ができます。

この霜柱は、四角い茎から四方に伸びる、ちょっと変わった形の霜柱になります。