フウロソウ科・マメ科

フウロソウ目

  フウロソウ科(アメリカフウロ)

マメ目

  マメ科(ムラサキツメクサ[アカツメクサ]、ヤハズエンドウ[カラスノエンドウ])


アメリカフウロ(Geranium carolinianum)

<フウロソウ目・フウロソウ科・フウロソウ属>

フウロソウ科フウロソウ属の1年草で、北アメリカ原産の帰化植物。

最近では、広く日本全体に分布しており、道端などでよく見かける。

草丈は、30~40cm程度で、茎、葉柄、花柄と全体に白い軟毛がある。

葉は円形で5深裂し、裂片はさらに細かく分裂する。

花期は4月~6月で、花は、葉腋から花柄を伸ばし数個付く。

花径は8mm前後で、花弁と萼片は5個で、オシベは10本で、メシベを囲むように付く。

2012/5/8

春になると、1cmにも満たない小さなピンクの花を咲かせるアメリカフウロです。

その後、6月には実を付け、枯れていまいます。

2012/12/27           2012/12/27           2014/1/6

2012/12/27 新たに芽を出したアメリカフウロ、翌春に向けて、準備万端のようです。

2014/1/6 アメリカフウロがコンクリートのわずかな隙間から芽を出していました。

場所は、左の写真の場所の真下で、種がコンクリートの隙間に入り込んだようです。


ムラサキツメクサ(Trifolium pratense)

<マメ目・マメ科・マメ亜科・シャジクソウ連・シャジクソウ属>

2014/2/27                 2012/5/16

マメ科シャジクソウ属の多年草で、ヨーロッパ、西アジア及び北西アフリカ原産の帰化植物。

別名はアカツメクサで、白花のものはセッカツメクサともいう。

日本には、シロツメクサと同時期に牧草として移入され、野生化したもの。

地上を這うシロツメクサと異なり、茎は数十cmの高さになる。

葉は互生し、3出複葉。いわゆる三つ葉で、全体で直径15~30mmになる。

各小葉には、中ほどに三日月形の白い模様が入り、縁には細かい鋸歯がある。

葉柄は長さ1~4cmで、2本の托葉を持つ。

花期は5月~8月で、球形の花序を頂生する。花柄は短く、シロツメクサのように長くならない。

花冠は長さ12~18mmで、萼は筒型で先が5裂する。花は筒状の蝶形花である。

花色は、ピンクのものが多いが変異があり、白に近いものから紅紫色のものまである。

2014/2/27

多摩川の土手で、春の到来を待ちわびているムラサキツメクサです。

まだ、小さめの葉を密生させて、こじんまりとして、寒さに耐えているようです。

しかし、後、数ヶ月もすると右の写真のように大きく立ち上がり、花を咲かせ始めます。


ヤハズエンドウ(Vicia sativa subsp. nigra)

<マメ目・マメ科・マメ亜科・ソラマメ連・ソラマメ属>

地中海沿岸が原産の帰化植物で、越年草。日本では、全国的に分布している。

標準和名は「ヤハズエンドウ」であるが、「カラスノエンドウ」という名前が一般には知られている。

いたるところで極普通に見られる雑草であるが、古代には食用にされていた。

草丈はつる性で10~30cmになる。茎は全体に毛があり四角柱状。

葉は偶数羽状複葉で、小葉は4~8対。葉の先端は2~3分岐した巻ひげとなる。

小葉は有毛で、先が浅く凹んだ形が矢筈(やはず)に似ているのが和名の由来。

托葉は深い切れ込みがあり、褐色の腺点(花外蜜腺)が付くのが特徴である。

花期は3月~6月で、花は葉腋に数個付き、長さ12~18mmの紅紫色。

旗弁の裏は色が薄く、花柄はほとんど無い。萼は5裂して先が尖り、萼歯は萼筒より短い。

豆果は斜上し、扁平で長さ3~5cmで、5~10個の種子が入っている。

熟すと真っ黒になって2つに裂け、果皮がよじれて黒い種子をはじき飛ばす。

2013/1/30

多摩川の土手で、ヤハズエンドウが枯れ草の間から顔をのぞかせていました。

まだ、こじんまりと背を低く保ち、寒さに耐えているようです。

しかし、暖かくなると一斉に伸びて花を咲かせる準備は、しっかりしているようです。

2014/2/27

春の足音が近づいてくるのが分かるのか、この頃になると茎を立ち上げて伸び出してきます。