ススキノキ科・キンポウゲ科

キジカクシ目

  ススキノキ科(キダチアロエ)

キンポウゲ目

  キンポウゲ科(フクジュソウ)


キダチアロエ(Aloe arborescens)

<キジカクシ目・ススキノキ科・ツルボラン亜科・アロエ属>

ススキノキ科アロエ属の多肉植物で、原産地はのアフリカ大陸南部、およびマダガスカル。

アロエは300種以上が知られているが、日本でよく見かけるのは本種とアロエベラである。

日本では、九州、瀬戸内海、伊豆、千葉などの太平洋側に多くが自生する。

「木立ち」の名の通り茎が伸びて立ち上がり、成長につれ枝は多数に分かれる。

暖地では戸外でも育ち、冬に赤橙色の花(伊豆白浜のアロエの里は良く知られている)をつける。

葉の外皮は苦味が強いが、葉内部のゼリー質はアロエベラと変わらず苦味はない。

ワシントン条約によって輸出入は制限されている。

2013/1/17

キダチアロエが民家の庭先などで、赤い花を咲かせ始めました。

独特の円錐状の花穂の下から咲き上って行きます。

食用になるのは、黄色い花を咲かせるアロエベラの方ですが、キダチアロエも内部のゼリー質に苦味はないそうです。

2013/1/31

キダチアロエの花も盛りを過ぎ、半分以上咲き上ってしまいました。

この花が楽しめるのは、後、半月ほどでしょうか。


フクジュソウ(Adonis remosa)

<キンポウゲ目・キンポウゲ科・フクジュソウ属>

キンポウゲ科フクジュソウ属の多年草で、日本原産で北海道、本州、四国に分布する。

フクジュソウは長らく1種のみとされていましたが、現在は、下記の3種を合わせ4種類とされている。

キタミフクジュソウ〔Adonis amurensis〕朝鮮半島と北海道に分布

ミチノクフクジュソウ〔Adonis multifora〕本州と九州に分布

シコクフクジュソウ〔Adonis shikokuensis〕四国と九州に分布

花期は1月~4月で、自然環境下では3月頃から咲き出す。

最初は茎が伸びず、苞に包まれた短い茎の上に花が1輪のみ付く。

花は、日が当たると開き、日が陰ると閉じ、花弁を使って光を中心に集めて虫を誘因するとされている。

夏に向けて大きく葉を展開し、多くの花を付けるが、夏には地上部は枯れて無くなる。

2014/3/4

多摩川からの帰り道、道端でフクジュソウが、一輪だけ花を咲かせているのに気が付きました。

周りにあるのはハナニラの葉で、こちらの花が咲くのは1ヶ月以上先になります。

フクジュソウは、別名、ガンジツソウとも呼ばれ、1月1日の誕生花です。

根にアドニンが含まれ、強心作用、利尿作用の民間薬として使われることがあるそうです。

しかし、毒性も強く、素人判断は危険であり、花を楽しむ程度に留めておくのが良いようです。

2014/3/17

最初の写真を撮ってから2週間ほどしかたっていませんが、様変わりです。

茎を大きく伸ばし、大きな葉をたくさん付けて、花茎の先に複数の花を咲かせています。

花弁を上から見ると、つやのあるきれいな黄色ですが、裏面は赤褐色を帯びているのが分かります。

横から見ると萼片も見えているのですが、花弁と良く似ているので区別が付きにくいです。

2014/4/10

ハナニラが一面に咲き誇っている中、フクジュソウの果実が1つポツンと大きくなっていました。

ヤマボウシの果実に似て、機雷を連想させる形状です。

薬師池公園と城山かたくりの里のフクジュソウ

2010/2/14                 2010/3/22

2/14 町田市の薬師池公園でみかけたフクジュソウです。

正月頃に売られているのは、この短い茎先に1輪だけ咲いている形だと思います。

古民家の庭先で、群生して花を付けていて、何となく懐かしさを覚える風景ですね。

3/22 1ヶ月以上経った頃、城山かたくりの里で見かけたフクジュソウで、大きく成長していました。

フクジュソウというと、左の写真のように1輪だけ咲いているイメージがあり、違和感を覚える草姿です。

最初の1輪が咲き終わると、その後は分枝して大きく成長し、多数の花を付けます。