ハエ目・ハエ亜目・ハエ下目
ハナアブ上科ハナアブ科(スイセンハナアブ、ハイジマハナアブ、アシブトハナアブ、オオハナアブ、
キゴシハナアブ、ナミハナアブ、シマハナアブ、タカサゴハラブトハナアブ、
ホソヒメヒラタアブ、ミナミヒメヒラタアブ、キイロナミホシヒラタアブ、
ナミホシヒラタアブ、フタホシヒラタアブ、ホソヒラタアブ)
スイセンハナアブ(Merodon equestris)
<ハエ目・ハエ亜目・ハエ下目・ハナアブ上科・
ハナアブ科・ナミハナアブ亜科・マドヒラタアブ族・スイセンハナアブ属>
南ヨーロッパ原産の外来種で、東日本で分布が拡大している。
日本へは球根の輸入に伴い、侵入したものと推察されている。
出現時期は5月~8月。体長は13~14mmで、体は黒色。
長毛を密生するが、毛色は黒色~黄白色と変異が大きい。
翅は透明で、脚は黒く、後肢腿節が肥厚し、末端内側には長い突起がある。
アブの中では例外的に農業害虫に属し、幼虫はスイセン、グラジオラス、ユリなどの球根を食害する。
2012/5/16
ハルジオンの花に見慣れないアブが来ていたので撮影しました。
後で、スイセンハナアブと分かったのですが、スイセンやユリの球根を食い荒らす害虫とのこと。
最近、増えてきているらしいです。
ハイジマハナアブの一種(Eumerus)
<ハエ目・ハエ亜目・ハエ下目・ハナアブ上科・ハナアブ科・ナミハナアブ亜科・マドヒラタアブ族>
全身光沢のある黒色で、胸に2本の灰色の縦線があり、腹部に灰色の斑紋がある。
ハイジマハナアブのグループは、見た目が酷似しており、写真から種類までは判定が困難。
アブの中では例外的に農業害虫に属し、タマネギを食害する。
2012/9/6
川縁のアレチウリの葉に見慣れないアブが来ていたので撮影しました。
後で調べて、ハイジマハナアブの一種ということまでは分かりました。
しかし、ハイジマハナアブは皆似通った姿、形をしており、同定には至りませんでした。
アシブトハナアブ(Helophilus virgatus)
<ハエ目・ハエ亜目・ハエ下目・ハナアブ上科・
ハナアブ科・ナミハナアブ亜科・ナミハナアブ族・アシブトハナアブ属>
ハナアブ科ナミハナアブ族のアブで、在来種。
日本では、北海道から本州、四国、九州と広く分布し、海外では中国に分布する。
出現時期は3月~10月で、体長は12~16㎜である。
胸の二本の黄褐色の縦筋とバッタのように太くて大きい後肢が特徴。
腹部は黒く、細い黄横帯がある。オスの腹部第2節の黄紋は、幅広の三角形になる。
幼虫は、腐敗した植物を食べ、成虫は花に集まる。
2012/4/5
菜の花にアシブトハナアブが止まっていました。
複眼の間隔が狭いので、このアシブトハナアブはオスです。
また、腹部の黄紋も、オスの場合、外側に三角形に広がっています。
2012/10/29
コセンダングサの花で、ときどき見かけるアシブトハナアブ(メス)が来ていたので撮影しました。
メスでもオス同様、腹部第2節の黄紋は、幅広く外側に三角形に広がります。
しかし、それはオスほどではなく、この個体のように三角形に見えないものもあります。
2013/10/7
多摩川への途中にある公園で、マーガレットコスモスで給餌中のアシブトハナアブ(メス)を見つけました。
今年初めての出会いです。花が少ないこともあるのか、なかなか出合えません。
オオハナアブ(Phytomia zonata)
<ハエ目・ハエ亜目・ハエ下目・ハナアブ上科・
ハナアブ科・ナミハナアブ亜科・ナミハナアブ族・オオハナアブ属>
日本では、北海道から本州、四国、九州、南西諸島まで広く全国に分布する。
幼虫は、腐敗した植物を食べ、成虫は花に集まり、蜜や花粉を食べる。
幼虫は、水中生活をするため長い呼吸器官を持っていて、その姿からオナガウジと呼ばれる仲間である。
出現時期は4月~11月で、体長は11~16mmある。
全体は黒色で、ずんぐりとした体形をしており、大きく見えるが、体長はナミハナアブと大差ない。
頭部は半球状で大きく、腹部の太い赤黄色の帯模様が目立つ。
大きな複眼には、独特の迷路状の模様があり、そのデザインは雌雄で大差ない。
2013/10/1
多摩川への途中にある公園で、キバナコスモスで給餌中のオオハナアブ(メス)を見つけました。
珍しい種類ではないのですが、花が少ないこともあるのか、なかなか出合えませんでした。
横からと正面からの写真ですが、複眼の独特の模様が分かると思います。
2013/10/7
同じ公園のマーガレットコスモスでも、オオハナアブを見かけました。
撮影中、直ぐ近くの葉の上に移動して、前脚の手入れを始めたので、上からの写真も取れました。
ずんぐりとした体形や、太い赤黄色の黄帯模様がよく分かると思います。
キゴシハナアブ(Eristalinus quinquestriatus)
<ハエ目・ハエ亜目・ハエ下目・ハナアブ上科・
ハナアブ科・ナミハナアブ亜科・ナミハナアブ族・ナミハナアブ属・ホシメハナアブ亜属>
2013/9/30 2013/10/1
日本では、本州から四国、九州、南西諸島まで広く分布する。
海外では、朝鮮半島から中国に分布する。
幼虫は、腐敗した植物を食べ、成虫は花に集まり、蜜や花粉を食べる。
幼虫は、水中生活をするため長い呼吸器官を持っていて、その姿からオナガウジと呼ばれる仲間である。
出現時期は4月~11月で、体長は9~12mmある。胸部、腹部とも光沢がある。
胸部背面の三本と側縁にある一本の黄色の縦筋、腹部の黄色の帯模様がある。
頭部は半球状で大きく、黄色い複眼には褐色のゴマ塩模様がある。
2013/9/30,10/1
多摩川への途中にある公園で、マーガレットコスモスで給餌中のキゴシハナアブ(オス)を見つけました。
今まで、いろいろなハナアブは見ましたが、本種を見るのは初めてです。
胸部の三本の縦縞と、黄色い複眼に褐色のゴマ塩模様が印象的なアブです。
2013/11/6 2013/11/14
多摩川の河川敷にある元花壇と思われるところで、いろいろなアブが飛び回っていました。
その中に、キゴシハナアブのオスやメスも数匹飛び回っていましたが、その中のメスの写真です。
複眼の間隔が、上のオスの写真と比較して、隙間が大きく開いているのが分かると思います。
ナミハナアブ(Eristalis tenax)
<ハエ目・ハエ亜目・ハエ下目・ハナアブ上科・
ハナアブ科・ナミハナアブ亜科・ナミハナアブ族・ナミハナアブ属・ナミハナアブ亜属>
日本では、北海道から本州、四国、九州~南西諸島まで全国に広く分布する。
幼虫は、腐敗した植物を食べ、成虫は花に集まる。
幼虫は、水中生活をするため長い呼吸器官を持っていて、その姿からオナガウジと呼ばれる仲間である。
成虫で越冬し、冬でも暖かい日には飛び回る。
出現時期は3月~11月で、体長は14~16mmである。
全体は黒色で、灰黄色粉と淡い黄褐色毛で覆われている。
腹部に橙色の縞模様があり、腹部前寄りの橙色の大きな三角斑が目立つ。
胸部背面には模様があるが、シマハナアブ程明瞭ではない。
また、翅の中央付近が褐色をしている。
毛に花粉を付けて飛び回るため、花粉媒介者として広く知られる。
2013/10/1
多摩川への途中にある公園で、マーガレットコスモスで給餌中のナミハナアブを見つけました。
国内では、最も一般的なハナアブの1種ですが、河川敷には花が少ないからか、今まで出会えませんでした。
メス(左側)とオス(右側)がいましたので、比較のために並べてみました。
複眼の間隔や腹部前寄りの三角斑の違いがよく分かると思います。
2013/10/7
この日も、同じ場所でナミハナアブのオスとメスに出会いました。
今回の写真は、真上からではなく、斜めから撮っています。
複眼の間隔の違いが、より分かりやすいと思います。
2013/11/13 2013/11/14 2013/11/14
多摩川の河川敷にある元花壇と思われるところで、いろいろなアブが飛び回っていました。
その中にナミハナアブも数匹飛び回っていました。その飛翔している所などを撮りました。
オス(左端)とメス(中央と右端)の複眼の間隔や、腹部のだいだい色の斑紋の違いがよく分かると思います。
なお、同じメスでも、腹部の斑紋には個体差があり、右端のメスの斑紋は黒ずんで不明瞭になっています。
シマハナアブ(Eristalis cerealis)
<ハエ目・ハエ亜目・ハエ下目・ハナアブ上科・
ハナアブ科・ナミハナアブ亜科・ナミハナアブ族・ナミハナアブ属・シマハナアブ亜属>
日本では、北海道から本州、四国、九州、沖縄まで広く分布する。
出現時期は4月~11月で、体長は10~13mmである。
胸部に2本の灰白色の帯模様、腹部に4本の白色の帯模様と黄褐色の三角斑がある。
ハナアブ同様に普通に見られるが、本種の方が小型で、腹部の縞模様が明瞭である。
幼虫は、腐敗した植物を食べ、成虫は花に集まる。
花粉を肢や、胸に付けて運ぶため、リンゴやナシの授粉に利用される。
よく似たキョウコシマハナアブとは、下記の点で区別する。
・オスの第2腹節の三角斑がやや狭いのがシマハナアブで、
ホームベース状なのがキョウコシマハナアブ
・前脛節の外側に長毛が立って密生しているのがシマハナアブで、
短毛が疎らに寝ているのがキョウコシマハナアブ
2013/9/10
川縁で満開になったイタドリの花に、シマハナアブが止まっていました。
複眼の間隔が広いので、このシマハナアブはメスです。
また、腹部の三角斑も、オスの場合は外側に三角形に広がっていますが、メスでは広がりは小さいです。
2013/9/30 2013/10/1
多摩川への途中にある公園で、マーガレットコスモスで給餌中のシマハナアブを見つけました。
シマハナアブのオスの写真がなかったのですが、ようやく撮影できました。
メス(左側)とオス(右側)の三角斑の開き具合の違いがよく分かると思います。
また、ナミハナアブと比較して、胸部背面に2本の灰白色の帯模様が明瞭なことも分かると思います。
なお、最初、右の写真のオスは、前脛節に毛を確認できなかったのでキョウコシマハナアブかと思いました。
しかし、第2腹節の黄色紋は細く尖っていて、どう見てもシマハナアブの斑紋です。
改めて、前脛節を確認したのですが、解像度の関係で明瞭ではありません。
そのため、前脛節の毛での判断は諦め、三角斑の形状から本種と判断しました。
タカサゴハラブトハナアブ(Mallota takasagoensis)
<ハエ目・ハエ亜目・ハエ下目・ハナアブ上科・
ハナアブ科・ナミハナアブ亜科・ナミハナアブ族・ハラブトハナアブ属>
体長12~15mmのハナアブ科ナミハナアブ属のアブです。
黒い体色に、腰回りに黄色い毛が密集し、後脚の腿が太いことが特徴です。
腹部は先窄まりで長く、末端は赤褐色。翅の上縁中央に暗色紋がある。
名前の「タカサゴ」は、兵庫県高砂市に因んでつけられたものだそうである。
特徴が非常によく似た「ユーラシアハラブトハナアブ」とは、識別が困難。
違いの1つは、オスの複眼が接しているか否かで、接していれば本種、離れていればユーラシアである。
また、後脚脛節の先端が尖っているか否かで、尖っていれば本種、そうでなければユーラシアである。
2016/5/13
道路脇の草むらに、見慣れないハナアブが止まっていました。
ちょうど交尾中で、近づいたら逃げたのですが、また、戻ってきました。
上のオスは、常に翅を震わせており、いつでも飛び立てるように臨戦態勢です。
後で調べると、本種かユーラシアハラブトハナアブのいずれかと分かりました。
オスの複眼が離れているか否かですが、上からの写真で接していると判断できましたので、本種としました。
出身地である「高砂市」の名前が付いた昆虫がいるとは知りませんでした。
ホソヒメヒラタアブ(Sphaerophoria macrogaster)
<ハエ目・ハエ亜目・ハエ下目・ハナアブ上科・
ハナアブ科・ヒラタアブ亜科・ヒラタアブ族・ヒメヒラタアブ属>
ハナアブ科ヒメヒラタアブ属のアブで、在来種。
北海道から本州、四国、九州、屋久島に分布し、海外では朝鮮半島に分布している。
体長は6~7mmで、出現時期は3月~11月。
胸部背面は、金属光沢のある暗褐色で、縞模様がある。側面は黄色。
腹部は細長く、暗褐色と黄色の縞模様があり、オスでは筒状であるが、メスではやや横に膨らむ。
幼虫は頭部が尖ったやや扁平なウジ虫で、アブラムシを食べる。成虫は、花蜜や花粉を食べる。
ホソヒメヒラタアブには、よく似たミナミヒメヒラタアブとキタヒメヒラタアブがいる。
これらは酷似していて、外見からの識別は困難とされている。
日本では、ミナミヒメヒラタアブはキタヒメヒラタアブとされていたが、間違いが判明し、変更された。
なお、キタヒメヒラタアブはヨーロッパ~極東ロシアが分布域で、日本にも分布している可能性はある。
ミナミヒメヒラタアブとホソヒメヒラタアブは体長に違いがあり、体長から判別可能とされる。
体長が8㎜以上ならばミナミヒメヒラタアブ、8mm以下ならホソヒメヒラタアブと判断できるとのこと。
2012/5/16
実は、撮影時は黄色っぽいホソヒラタアブだと思っていました。
その後、調べてみるとホソヒメヒラタアブかミナミヒメヒラタアブのどちらかと判明しました。
両者を写真だけで識別するのは困難で、大きさに差があることから、体長で判断する必要があるようです。
そこで、直ぐ横に映っている「ママコノシリヌグイ」の花との比較で、8mmは超えないと判断しました。
2012/10/30
多摩川の土手で、ポツンと1株だけ咲いているソバの花を見つけました。
そこにホソヒメヒラタアブが飛んできて、珍しく、翅をたたみ込んで蜜を吸い始めました。
2013/5/24
多摩川の除草された土手で、ヒョロっと伸びたクスダマツメクサを見つけ、写真を撮りました。
その時には気付かなかったのですが、腹部が緑色のアブが写っていました。
腹部の緑色が気になりますが、ホソヒメヒラタアブと思われます。
ミナミヒメヒラタアブ(Sphaerophoria indiana)
<ハエ目・ハエ亜目・ハエ下目・ハナアブ上科・
ハナアブ科・ヒラタアブ亜科・ヒラタアブ族・ヒメヒラタアブ属>
日本では、全国で普通に見られ、インドから日本まで広範囲に分布する。
最近まで、日本に分布しているのは、酷似するキタヒメヒラタアブ(Sphaerophoria philanthus)とされてきた。
それが、交尾器の形状調査で、ミナミヒラタアブであると判明し、学名、和名が変更されたものです。
しかし、キタヒメヒラタアブは、ヨーロッパから極東ロシアにかけて分布しており、
日本にも分布している可能性はあると言われている。
なお、外見からホソヒメヒラタアブ、ミナミヒメヒラタアブ、キタヒメヒラタアブを識別するのは困難である。
2012/7/25
問題の本種ですが、採取地からキタヒメヒラタアブは除外していいと思われます。
ホソヒメヒラタアブかミナミヒメヒラタアブかについては、写真からは体長で識別するしかありません。
ハルジオンの花芯は10mm前後あるため、体長は8mmを超えると思われ、ミナミヒメヒラタアブと判断しました。
なお、写真では分かりづらいですが、複眼の頭頂部が離れているのでメスと思われます。
キイロナミホシヒラタアブ(Syrphus vitripennis)
<ハエ目・ハエ亜目・ハエ下目・ハナアブ上科・
ハナアブ科・ヒラタアブ亜科・ヒラタアブ族・ヒラタアブ属>
日本では、北海道から本州、四国、九州まで広く分布する。
海外では、ユーラシア大陸に広く分布している。
胸部の背面は青銅色、腹部には3対の黄斑があり、第1節は分離しているが、第2節以降はつながっている。
また、顔面中央の黒色中条がない点で、他種と区別できます。
幼虫は、アブラムシを餌としている益虫。
2014/3/26
この日は天気が良かったためか、河川敷ではいろいろな昆虫が活発に活動していました。
このキイロナミホシヒラタアブもその1つで、咲き始めたハマダイコンの花で吸蜜中でした。
腹部の黄斑の特徴、胸部背面に光沢が少ない点から本種としました。
顔面の黒条を確認できなかったのが残念。
ナミホシヒラタアブ(Eupeodes bucculatus)
<ハエ目・ハエ亜目・ハエ下目・ハナアブ上科・
ハナアブ科・ヒラタアブ亜科・ヒラタアブ族・フタホシヒラタアブ属>
ハナアブ科フタホシヒラタアブ属のアブで、在来種。
日本では北海道から本州、四国、九州まで広く分布する。
体長は10~11mmで、出現時期は4月~11月であるが、春と秋に多い。
胸部背面は金属光沢のある青銅色で、腹部に3対の黄帯紋がある。
この横帯紋は、腹部第1節は左右に分かれるが、第2節~第3節ではつながっていることが多い。
幼虫は頭部が尖ったやや扁平なウジ虫で、主にアブラムシ類を食べる益虫である。
成虫は各種の花に訪れて、花蜜や花粉を食べる。
ナミホシヒラタアブとフタホシヒラタアブはよく似ていて、特にメスでは紛らわしい。
・フタホシの第2~3節の横帯紋は左右に分かれるが、ナミホシはつながっていることが多い
・フタホシの触角の付け根には黒い毛があるが、ナミホシにはない
・フタホシの小楯板の毛は明るい茶色だが、ナミホシの毛は黒い
・ナミホシのメスには、頭頂の黒い部分と触角の付け根の間にY字型の黒斑があり、フタホシにはない
2013/5/28
多摩川の土手で、茎に止まっているアブを見かけました。
複眼の間隔が狭いので、オスだと分かりましたが、種名が分かりません。
特徴は、腹部の黄紋ですが、非常によく似た種類がいて、同定は難しいとのこと。
左右の黄紋のくっ付き方や複眼の毛の有無、顔の模様などで同定するようです。
最も似ているナミホシヒラタアブとしましたが、間違っているかもしれません。
2013/11/13 2016/4/6
2013/11/13 多摩川の河川敷にある元花壇と思われるところで、いろいろなアブが飛び回っていました。
その中に、ナミホシヒラタアブのオスが1匹混じっていました。
春以来、久しぶりに見かけました。ナミと言われるほどには見かけません。
2016/4/6 多摩川の土手を散歩中、葉の上に止まっている本種の雄を見かけました。
見かけるのは、ずいぶんと久しぶりになります。
フタホシヒラタアブ(Eupeodes corollae)
<ハエ目・ハエ亜目・ハエ下目・ハナアブ上科・
ハナアブ科・ヒラタアブ亜科・ヒラタアブ族・フタホシヒラタアブ属>
日本では、北海道から本州、四国、九州まで広く分布する。
ナミホシヒラタアブと酷似しているが、概ね腹部の黄斑が全て左右に分かれている。
※ ナミホシヒタアブは、第2節以降の黄斑はくっついていることが多いが、離れている個体もいる。
詳しい識別法は、ナミホシヒラタアブの項を参照ください。
幼虫は、アブラムシを餌としている益虫です。
2014/3/26
この日は天気が良かったためか、河川敷ではいろいろな昆虫が活発に活動していました。
その1つが、このフタホシヒラタアブで、ナズナで吸蜜したり、ホバリングしたりと活動的でした。
腹部の黄斑のみでは、ナミホシヒラタアブと区別が難しく、頭頂部のY字の黒斑が不明瞭なので、本種としました。
しかし、Y字の黒斑に見えなくもなく、間違っている可能性もあります。
ホソヒラタアブ(Episyrphus balteatus)
<ハエ目・ハエ亜目・ハエ下目・ハナアブ上科・
ハナアブ科・ヒラタアブ亜科・ヒラタアブ族・ホソヒラタアブ属>
ハナアブ科ヒラタアブ族の1種で、日本では北海道から本州、四国、九州に分布する。
海外でもアジアから欧米まで、非常に広範囲に分布している。
体長は8~11mmで、3月~11月まで見られる。
腹部はオレンジ色と黒色の縞模様で、各々の節に太い黒帯と細い黒帯がある。
ホバリングの名手で、ホバリングと移動を繰り返しながら花から花へと飛び回る。
幼虫はアブラムシを食べ、成虫は花の蜜や花粉を食べる。成虫で越冬する。
2012/5/16
花のあるところで、よく見かけるアブですが、多摩川の河川敷では目立たないのか、はじめて出くわしました。
幼虫はアブラムシを食べ、成虫は花の蜜や花粉を食べる、人畜無害なアブです。
この個体は、複眼の頂部がくっついているので、オスと思われます。
2013/4/23 2014/4/23
2013/4/23 玉川へ行く途中の道端で、ハルジオンに止まっているホソヒラタアブのオスを見かけました。
3月下旬頃から見かけてはいたのですが、近づいても逃げなかったので撮影できたものです。
2014/4/23 玉川へ行く途中の道端で、葉ボタンの花に止まっているホソヒラタアブのメスを見かけました。
あなたもジンドゥーで無料ホームページを。 無料新規登録は https://jp.jimdo.com から