シジュウカラ科・アトリ科・スズメ科・セキレイ科

スズメ目・スズメ亜目・スズメ小目

 シジュウカラ上科シジュウカラ科(シジュウカラ)

 スズメ上科アトリ科(カワラヒワ)

 スズメ上科スズメ科(スズメ、ニュウナイスズメ)

 スズメ上科セキレイ科(ハクセキレイ)


シジュウカラ(Parus minor)

<スズメ目・スズメ亜目・スズメ小目・シジュウカラ上科・シジュウカラ科・シジュウカラ属>

シジュウカラ科シジュウカラ属に属する鳥で、在来種。

日本をはじめ、東アジア、ロシア極東部に分布する。

日本では、周年生息する留鳥で、4亜種が生息する。

体長は13~16.5cmで、スズメくらいの大きさである。

翼開長は22cm前後、体重は11~20gである。

上面が黄褐色や黒褐色、下面が淡褐色で、頭頂は黒い。

頬および後頸には白い斑紋が入るが、胸部とは黒斑で分かれる。

その黒斑から尾羽の基部まで下面に黒条がある。

このネクタイの様な黒条が太いのがオスで、細いのがメス。

2013/1/16

お正月の間にすっかり無くなってしまった多摩川への道路脇の民家の富有柿。

へたの部分に少しだけ果肉が残っているようで、シジュウカラが突き回っていました。

枝が多くてちょっと遠いのと、逆光になるのでなかなかいい写真が撮れません。

2013/2/20             2013/3/18             2013/3/18

2/20 河川敷への途中の民家の木に止まって、シジュウカラが鳴いていました。

こちらを向いてくれませんでしたので、後姿のみです。

3/18 今年は、天候の変化が大きくて、気温の上昇でソメイヨシノが一気に開花しました。

そのソメイヨシノの木で、シジュウカラやメジロ、スズメが給蜜に勤しんでいました。

そのうち、シジュウカラの1羽が幹に絡みつく蔦の所に降りてきました。

なかなか、満足のいく写真を撮らせてくれなかったのですが、今回はばっちりです。


カワラヒワ(Carduelis sinica)

<スズメ目・スズメ亜目・スズメ小目・スズメ上科・アトリ科・ヒワ亜科・カワラヒワ属>

2012/6/14                 2012/6/29

アトリ科カワラヒワ属に属する鳥で、在来種。

中国、モンゴル、ロシア東南部、朝鮮半島から日本にかけての広範囲に分布する。

日本では、ほぼ全国で見られる留鳥だが、北部の物は寒い季節には南に移動する。

体長は14cm前後で、翼開長は24cmほどになる。

全体に黄褐色で、太い嘴と翼の初列風切、次列風切に混じる黄色が良く目立つ。

ピンクの太い嘴と羽の黄色い模様が特徴的で、飛翔時には特に黄色が目立つ。

キリコロロ キリキリコロコロ ビィーンのように聞こえる声でさえずる。

 

6/14 お昼に、近くの木の梢でカワラヒワがさえずっているのを確認しました。

最近、河原では見かけなくなっていましたが、河原近くの林に生活場所を変えているようです。

6/29 植え込みの斜面に、多くのスズメに交じって、カワラヒワが十羽ほど餌を啄んでいました。

いつも通るところなのに、スズメだと思ってよく見ていなかったようです。

以降、気を付けて見ていると、スズメに交じっていつもカワラヒワも採餌していました。


スズメ(Passer montanus)

<スズメ目・スズメ亜目・スズメ小目・スズメ上科・スズメ科・スズメ亜科・スズメ属>

スズメ科スズメ属に属する鳥で、在来種。

ユーラシア大陸(ポルトガルから日本まで)の広範囲に分布する留鳥。

ただし、あまり寒い地方にはいない。

生息地は、都市、農村など人と関わりのある場所に生息している。

しかし、近年、瓦屋根の減少とともに生息数が減少しているところも見られる。

体長は15cmほどで、雌雄同色。頭部が赤褐色で、背中が褐色に縦の黒斑がある。

頬から首の後、腹にかけては白く、耳翅、眼先から喉は黒い。翼には2本の細い白帯がある。

2012/6/29

たまたま、見かけた数羽のスズメ。よく見ると、まだ、口元が黄色い幼鳥でした。

巣立ったばかりのようで、兄弟で寄り集まっていたようです。

2013/1/18

民家の庭の木でじっとしているスズメを見かけたので、アップで撮ってみました。

あまりスズメを近くで撮影したことはないのですが、意外と精悍な顔立ちです。


ニュウナイスズメ(Passer rutilans)

<スズメ目・スズメ亜目・スズメ小目・スズメ上科・スズメ科・スズメ亜科・スズメ属>

オスはスズメに似ているが、頬に黒点がない。メスは薄茶色で黄色っぽい眉斑が目立つ。

民家近くに生活の場を置くスズメと異なり、林を生活の場としている。

日本では北海道の平地の林や本州中部以北の山地で初夏に繁殖し、関東地方以南の暖地で越冬する。

2012/6/5

夕方、縁石の上に見慣れないスズメくらいの地味な色調の小鳥を2羽確認しました。

目の周りの過眼線の上下が白く目立つ程度で、全体に薄茶色で特徴的な模様は見られません。

あいにく、帰宅途中であったため、カメラがなくて写真は撮れませんでした。

大きさや色、模様からニュウナイスズメのメスではないかと思っています。

※ その後、気にはかけているのですが、見ることはできていません。


ハクセキレイ(Motacilla alba lugens)

<スズメ目・スズメ亜目・スズメ小目・スズメ上科・セキレイ科・セキレイ属>

セキレイ科セキレイ属に属する鳥で、在来種。

世界中に広く分布するタイリクハクセキレイの一亜種である。

ロシア、ハバロフスクの沿海部、カムチャッカ半島、千島列島、樺太、北海道、本州では留鳥。

体長21cm程で細身。頭部から肩、背にかけて、オスの夏羽では黒く、冬羽では暗灰色となる。

また、メスの夏羽はオスの冬羽と似た暗灰色で、冬羽は灰色となる。

腹部は白色で、胸部は黒色になるが、オスの方がメスより黒い面積は大きくなる。

顔は白くて、黒い過眼線が入り、眼下部が白い。クチバシと脚は黒い。

尾羽は長めで、その尾羽を上下に振る仕草が特徴である。

幼鳥は、頭から背中が灰色で、顔がやや黄色がかって、腹部は白色。胸部の黒い部分は薄くまだら。

2013/1/18

良く見かけるハクセキレイですが、ちょこまかと動き回るので、あまり撮影できていません。

この日は、多摩川への道路で、近くに寄れたので撮影しました。

頭や背中の羽がきれいなグレーになっていますので、メスの冬羽ですね。

※ 雌雄の夏羽、冬羽の違いに関しては、こちらのページに掲載しました。

2013/3/15

道路の縁石の辺りをうろつくハクセキレイを見かけました。

動きが早くて、なかなかアップで撮れさせてくれないのですが、このときは比較的近くで撮れました。

調子に乗って、近づきすぎて逃げられましたが、運よく、飛び立った瞬間を撮れました。

時期的に微妙ですが、この配色はオスの冬羽だと思われます。

夏羽に変わり始めているのか、所々に黒い羽が見えています。