アトリ科・スズメ科・セキレイ科・ツグミ科・ムクドリ科

スズメ目・スズメ亜目・スズメ小目

 スズメ上科アトリ科(カワラヒワ)

 スズメ上科スズメ科(スズメ)

 スズメ上科セキレイ科(ハクセキレイ)

 ヒタキ上科ツグミ科(ツグミ)

 ヒタキ上科ムクドリ科(ムクドリ)


カワラヒワ(Chloris sinica)

<スズメ目・スズメ亜目・スズメ小目・スズメ上科・アトリ科・ヒワ亜科・カワラヒワ属>

アトリ科カワラヒワ属に属する鳥で、在来種。

中国、モンゴル、ロシア東南部、朝鮮半島から日本にかけての広範囲に分布する。

日本では、ほぼ全国で見られる留鳥だが、北部の物は寒い季節には南に移動する。

体長は14cm前後で、翼開長は24cmほどになる。

全体に黄褐色で、太い嘴と翼の初列風切、次列風切に混じる黄色が良く目立つ。

ピンクの太い嘴と羽の黄色い模様が特徴的で、飛翔時には特に黄色が目立つ。

キリコロロ キリキリコロコロ ビィーンのように聞こえる声でさえずる。

2012/3/16

2/7に、羽の黄色が印象的な見かけない小鳥が2羽、樹上を飛び回っているのを観察しました。

残念ながら写真は撮れませんでしたが、後で調べてカワラヒワと判明しました。

今日は、カワラヒワが十数羽の群れでグラウンド上で採餌しているのを見かけました。

写真を撮ろうと近づくと、直ぐに飛び立ってしまいますので、逃げる後ろ姿と樹上の写真しかありません。

なお、中央の写真の個体は、頭部から肩にかけて灰色がかっているので、オオカワラヒワの可能性があります。

2012/3/28

今日は、数十羽のカワラヒワの群れと遭遇。近づくと一斉に飛び立ち、樹上に逃げてしまいます。

しばらくじっとしていると枯れ草の方に降りてきて、せわしなく飛び回っていました。

その後、グラウンドの方へ採餌のため、飛んで行きました。

2013/3/12             2013/4/25             2013/5/16

3/12 枯れたオギの生い茂る草むらから、声だけが聞こえていたカワラヒワが、姿を見せました。

河川敷への途中の公園などでは、梢で鳴くカワラヒワをときどき見かけますが、河川敷では久しぶりです。

昨年も、3月になって河川敷でよく見かけたので、これからはよく見られるかもしれません。

4/25 カワラヒワが、河川敷で採餌していました。

昨年は、数十羽の群れで活動していましたが、今年は、数羽見かけるのみです。

もう少し、アップで撮りたいと近づくと、パッと逃げられました。

5/16 カワラヒワが、河川敷で採餌していましたが、なかなか近づかせてもらえません。

近づくと逃げてしまうので、飛び立つ所しか撮れませんでしたが、翼の黄色い模様がよく分かります。

2014/4/2           2014/7/1             2015/6/30

2014/4/2 河川敷で採餌中の2羽のカワラヒワを見かけました。

春先からちょくちょく見かけてはいたのですが、撮影レンジ内で見かけたのは今年初めてです。

なお、この個体は頭部から肩にかけて灰色なのでオオカワラヒワの可能性が高いです。

中央や右の個体と比べれば、色の違いは明瞭ですね。

※ オオカワラヒワ(Carduelis sinica kawarahiba)は、カワラヒワの1亜種です。

2014/7/1 多摩川の土手が除草され、カワラバトやスズメ、ムクドリが良く餌探しをしています。

その中に、カワラヒワが混じって餌探しをしていました。多少近づけたので、上から撮ったものです。

2015/6/30 多摩川の土手を降りかけた時、飛んできて直ぐ側の通路に降り立ちました。

5m程の距離から撮影できましたが、シャッター音で逃げられました。


スズメ(Passer montanus)

<スズメ目・スズメ亜目・スズメ小目・スズメ上科・スズメ科・スズメ亜科・スズメ属>

2012/3/12             2012/6/1             2014/9/8

スズメ科スズメ属に属する鳥で、在来種。

ユーラシア大陸(ポルトガルから日本まで)の広範囲に分布する留鳥。

ただし、あまり寒い地方にはいない。

生息地は、都市、農村など人と関わりのある場所に生息している。

しかし、近年、瓦屋根の減少とともに生息数が減少しているところも見られる。

体長は15cmほどで、雌雄同色。頭部が赤褐色で、背中が褐色に縦の黒斑がある。

頬から首の後、腹にかけては白く、耳翅、眼先から喉は黒い。翼には2本の細い白帯がある。

 

2012/3/12 スズメもなかなか用心深く、近づくとパッと逃げてしまうので、撮影できないでいました。

この日、たまたま、木の枝に止まっている1羽を近くで撮影できました

なお、散歩コースの多摩川の河原では、ムクドリの近くで小さな群れをつくっていることもあります。

2012/6/1 土手の法面が除草され、地面が見えるようになってご馳走にありついたスズメです。

除草後は、種子が地面に落ちるため、多くのスズメやムクドリなどが法面に集まります。

2014/9/8 除草される前は、このようにセイバンモロコシの茎に止まっての採餌となります。

そのため、大きなムクドリやドバトなどは、止まることができず、スズメの天下となります。

2012/9/27

除草され、その時に落ちた種を求めて、スズメ、ムクドリ、ドバトが集まっていました。

スズメもこのときには、100羽近くが群れていて、近づくと一斉に飛び立ちます。

その逃げるスズメを追いかけて撮影してみました。

写っているのは一部のみですが、それでも迫力があります。

2012/11/29           2014/11/11           2014/11/11

2012/11/29 河原のゴルフ場の防護ネットにスズメがずらりと並んで留まっていました。

最近は、こういった情景にはとんとお目にかかったことがありません。

2014/11/11 河原のゴルフ場で盛んに採餌しているスズメの集団を見かけました。

おそらく100羽以上いると思いますが、近づくと一斉に飛び立って、逃げていきます。

一部は、左端の写真のように防護ネットに止まって様子をうかがっています。

人がいなくなると、三々五々、また元の場所に集まり始め、大集団になります。

単なるゴルフ場の芝生地なのですが、よほど良い餌場なのでしょう。

いったい何が落ちているのでしょう。特に周りと変わった所はないように見えるのですが………


ハクセキレイ(Motacilla alba lugens)

<スズメ目・スズメ亜目・スズメ小目・スズメ上科・セキレイ科・セキレイ属>

セキレイ科セキレイ属に属する鳥で、在来種。

世界中に広く分布するタイリクハクセキレイの一亜種である。

ロシア、ハバロフスクの沿海部、カムチャッカ半島、千島列島、樺太、北海道、本州では留鳥。

体長21cm程で細身。頭部から肩、背にかけて、オスの夏羽では黒く、冬羽では暗灰色となる。

また、メスの夏羽はオスの冬羽と似た暗灰色で、冬羽は灰色となる。

腹部は白色で、胸部は黒色になるが、オスの方がメスより黒い面積は大きくなる。

顔は白くて、黒い過眼線が入り、眼下部が白い。クチバシと脚は黒い。

尾羽は長めで、その尾羽を上下に振る仕草が特徴である。

幼鳥は、頭から背中が灰色で、顔がやや黄色がかって、腹部は白色。胸部の黒い部分は薄くまだら。

2012/2/21

多摩川の川縁で、餌を探して歩き回っているハクセキレイを見かけました。

この時期にこの配色になるのは、オスのハクセキレイで、冬羽です。

2013/5/17

河川敷のグラウンドで、ハクセキレイがちょこまかと餌探しをしていました。

近づいた時に、パッと飛んだので、追っかけ撮りになりました。ピントは甘いですが何とか撮れました。

この黒々とした配色は、オスのハクセキレイで、夏羽になります。最初の冬羽の写真と比較してください。

2013/7/30                 2013/8/1

河川敷の川縁で、ハクセキレイの幼鳥を見かけました。

近づいても、飛ばずに走って逃げることの方が多かったので、追っかけ撮りで撮りました。

背景がいくぶん流れて、スピード感が出た写真になりました。

翌々日も、近くで幼鳥を見かけましたが、同じ個体だと思われます。

幼鳥にとっては、この辺りが良い餌場になっているものと思われます。

ハクセキレイの夏羽と冬羽

2013/7/20 <オスの夏羽>        2015/2/3 <オスの冬羽>

2012/8/11 <メスの夏羽>        2014/11/15 <メスの冬羽>

セキレイの仲間

2014/11/15 <セグロセキレイ>      2017/1/27 <キセキレイ>

相模原市と町田市の境を流れる境川では、3種類のセキレイを観察できます。

キセキレイは、黄色が入るので一目瞭然ですが、セグロセキレイはオスの夏羽とよく似ています。

ただ、セグロセキレイは眼下部に白い部分がないので、眼の下に注目すれば識別可能です。


ツグミ(Turdus eunomus)

<スズメ目・スズメ亜目・スズメ小目・ヒタキ上科・ツグミ科・ツグミ属>

ツグミ科ツグミ属に属する鳥で、渡り鳥。

日本をはじめ、中華人民共和国南部、台湾、ロシア東部などに生息する。

日本では、冬季に越冬するために飛来する冬鳥です。

体長は24cmほどで、翼開長は39cmほどある。

頭頂から首の後ろは黒褐色で、体上面は褐色。

喉から胸部は淡黄色で、胸部から腹部の羽衣は、外縁が白い黒褐色になる。

尾羽は黒褐色で、翼は黒褐色に羽縁が赤褐色になる。

2012/2/15

この日始めて確認しました。

つがい?で行動していることが多いのですが、この日以降よく見かけるようになりました。

河川敷ではムクドリと一緒いることが多いので、ちょっと見では見分けにくいです。

2013/2/5               2013/2/5            2013/2/21

2/5 河川敷に来る途中では、時折見かけましたが、河川敷で見かけたのは、今年初めてです。

ムクドリの群れから少し離れて餌探しをしていましたが、近づくと、飛び立って近くの木の枝に逃げます。

しばらくすると、また、下に降りて餌探しを始めますが、とにかく、警戒心は非常に強いです。

2/21 今年は、河川敷で見かけるツグミの数が増えて、10羽近くが集まって採餌していることもあります。

近づくとパッと飛び立ってしまうのですが、飛翔直後に方向転換している所を撮影できました。

ちょっとおもしろいショットになりましたので、掲載する事にしました。

2014/1/23             2014/3/18             2014/3/18

1/23 今年は、1月に入ってから河川敷でよくツグミを見かけるようになりました。

あちらこちらで採餌しているのですが、近づくとこのポーズをとります。

警戒警報発令といったところでしょうか。羽を下げて、直ぐにでも飛び立てる体勢のようです。

さらに近づこうとすると、パッと飛んで逃げてしまいます。

3/18 まだ、河川敷でツグミをよく見かけます。近づくと、直ぐに羽を下げた警戒体制に入ります。

さらに近づくと、飛び立ちますが、あまり真っ直ぐには飛ばないようで、すぐにターンします。


ムクドリ(Sturnus cineraceus)

<スズメ目・スズメ亜目・スズメ小目・ヒタキ上科・ムクドリ科・ムクドリ属>

ムクドリ科ムクドリ属に属する鳥で、在来種。

日本をはじめ、東アジアに分布する留鳥で、日本のほぼ全域に生息している。

体長は24cmほどで、翼、胸、首は茶褐色。首から頭部にかけてと、腰に白い部分が混じる。

脚とクチバシが黄色い。オスは全体に黒っぽいのに対し、メスは褐色に近い色になる。

平地から低山地の人家や人家近くの林で繁殖し、農耕地、公園の芝生、草地などでよく見られる。

繁殖が終わると群れになり、多い場合には数万羽が群れることもある。

2012/6/1

河川敷では、ムクドリがちょっとした群れを作って採餌していることが多いです。

右の写真は、土手の法面が除草され、地面が見えるようになってご馳走にありついたムクドリです。

2013/2/20             2013/5/27             2014/12/4

2013/2/20 いつも河川敷で採餌しているムクドリですが、一斉に飛び立って、近くの木に止まりました。

その木から飛び立つ姿を、見上げる形で下の方から撮ることができました。

2013/5/27 河川敷の道路脇で採餌中のムクドリが、人が近づいたので飛び立った所です。

飛び上がるために、翼を目いっぱい振り下ろした所です。

2014/12/4 多摩川の土手で採餌していたムクドリの群れが、一斉に飛び立ち、近くの木に止まりました。

除草された土手の法面には、ムクドリやスズメの群れが良く採餌しています。

そこに人が近づくと、一斉に飛び立って直ぐ近くに逃げ、様子を見ています。

人が通り過ぎると、三々五々、また元の場所に集まって来て、採餌が始まります。

2014/4/2

多摩川の河川敷で、ヒメオドリコソウが咲き競う中で採餌中のムクドリです。

写真を撮ろうと近づくと、ゾロゾロと移動し、さらに近づくと飛び立ちました。

2015/6/10               2015/7/2

多摩川の河川敷で、土手下の通路にできた水たまりでの光景です。

水を飲んだり、水浴びをしたりと水たまりをうまく利用していました。

左の写真のムクドリですが、ちょっと違和感を覚えませんか。

そうです、尾羽がないのか短いのか、バランスが悪いのです。うまく飛べるのでしょうか。