コイ目
コイ科(コイ、ヒゴイ、ニシキゴイ)
ボラ目
ボラ科(ボラ[イナ])
カメ目
イシガメ科(ニホンイシガメ)
イシガメ科(ニセチズガメ、ミシシッピアカミミガメ)
コイ(Cyprinus carpio)
<コイ目・コイ科・コイ亜科・コイ属>
2012/3/21 2013/1/30 2013/2/28
もともとは中央アジア原産とされるが、現在は、世界中に分布している。
日本では、化石が発見されており、古来より生息していたものとされている。
コイには、ノゴイと呼ばれる体高の低いものと、養殖、放流される体高の高いものがいる。
前者が、古来より分布していたもので、遺伝子的に種レベルの差異が報告されている。
体長は、多くは60cm程度までであるが、1mを越すものも報告されている。
3/21 ふと足元をみるとコイが悠然と石の間をゆっくりと移動中。
生息していることは知っていましたが、泳いでいるのを見たのは初めてです。
1/30 この時期、風がなければ浅瀬では水が澄んでいるので、川の中がよく見えます。
この日も、岸近くでざっと見ただけでも10匹ほどのコイが泳いでいました。
人の気配を感じたのか、深みの方へ徐々に消えて行きましたが、悠然と泳いでいました。
2/28 この日も、かなりの数のコイが悠然と泳いでいるのを確認できました。
この辺りで釣りをする人は見かけませんので、警戒心が薄いのでしょうか?
コイの聴覚は優れていて、音には敏感なはずなのですが、動作は緩慢です。
ちなみに、奥のコイの腹は膨れているので、産卵が近いのかもしれません。
2013/8/20
河川敷で、セグロカモメやアオサギなどを観察していると、川の方でバシャバシャと水音がしました。
見ると、水の引き始めた中州の方で、大きなコイが浅瀬に突っ込んで暴れていました。
近くで、セグロカモメがじっとそれを見ています。
時間がなくて、その後、このコイがどうなったかは見届けられませんでした。
たまに、中州で死んだ大きなコイを、セグロカモメやカラス、まれにトビが食べていることがあります。
ひょっとしたら、このように浅瀬に乗り上げて、脱出できずに死ぬコイがいるのかもしれません。
2013/9/9
この日も浅瀬に乗り上げて、暴れているずいぶん立派なコイを見かけました。
初めは派手に水しぶきをあげて、前に少しずつ進んでいたのですが、その内疲れたのか止まってしまいました。
しばらく見ていましたがまったく動きません。ふっと、このまま干上がって、死んでしまうかもと思いました。
動かないので、近くにいたアオサギなどの方を見ていると、バシャッと大きな音がしました。
コイの方を見ると、浅瀬を脱出し、泳ぎ去るコイがいました。何とか難を逃れたようです。
ニシキゴイ(Cyprinus carpio carpio)
<コイ目・コイ科・コイ亜科・コイ属>
コイの変種であり、観賞用に養殖されたものである。
黒以外のコイを「色鯉(いろごい)」、特に赤いものを「緋鯉(ひごい)」と呼ぶ。
特に観賞用に体色を改良されたものを「錦鯉(にしきごい)」と呼び、多くの品種がある。
最も有名なのは、御三家と呼ばれる紅白、大正三色、昭和三色である。
2014/1/29
この日、多摩川の川縁から良くコイがたむろしている所を覗くと、ヒゴイが泳いでいました。
よく見ると、少し離れた所にもう一尾います。
さらに、ちょっと離れたところにニシキゴイが泳いでいました。
たぶん、居るだろうと思っていましたが、実際に目にするのは初めてです。
コイもかなりの数が集まっていましたが、群れで行動しているのでしょうか。この日以降は見かけません。
2014/6/16
多摩川の中州のある辺りで、ときおり、何尾かのコイが集まってバシャバシャとやっていることがあります。
毎年見られるのですが、たぶん、産卵をしているのではないかと推測しています。
川に入って行けないので、産卵かどうかの確証はありませんが...
2014/10/24
この日は、多摩川の水が非常に透明度が高く、1m程はあると思われる水底を泳ぐコイが良く見えました。
まるで清流を見ているのではないかと思うほどの透明度で、水底の石に川面の波紋が写り、何ともきれいです。
冬季には、多摩川の透明度は高くなりますが、これほどきれいに水底が見えたことはありませんでした。
イナ(ボラ)(Mugil cephalus)
<ボラ目・ボラ科・ボラ属>
ボラ目ボラ科の魚で、ほぼ全世界の熱帯・温帯に広く分布する大型魚。
日本では、北海道以南に広く分布している。
河口や内湾の汽水域に多く生息し、同じような大きさの個体が集まって群れをつくる。
基本は海水魚であるが、幼魚は淡水域に遡上する。
水面近くを泳ぎ回り、水面から高くジャンプする。
ボラは出世魚であり、大きくなるにつれて下記のように名前が変わるが、地方によって異なる。
また、名前は、大きさがおおよそ~3cm、~10cm、~15cm、~25cm、~40cm、40cm~で変わる。
関東 : オボコ→イナッコ→スバシリ→イナ→ボラ→トド
関西 : ハク→オボコ→スバシリ→イナ→ボラ→トド
ボラの名前は、「おぼこ」、「いなせ」、「とどのつまり」の語源になっている。
今でも、「とどのつまり」と言うことはあるが、「トド」以上にはならないことからきている。
2012/11/15
ここ1ヶ月程、野鳥の観測中に水面からジャンプする魚をよく見かけていました。
大きさからイナであろうと推測していましたが、今日、川岸近くに群れている所を撮影できました。
写真を見て、イナであると確信しましたが、かなりの数が群遊していました。
見かけたのは、20cm程でしたので、「イナ」と呼んで良いと思っています。
川の中程で、もっと大きなものがジャンプしているので、ボラと呼んで良いものもいるようです。
2013/5/16
今日は、ちょっと遠めですが、イナが盛んにジャンプしているので、撮影してみました。
数カット、連写できましたので、合成してみたのが左の写真です。
頭から飛び出した後、頭を下げながらお腹から着水(要は腹ボテ着水)するようです。
ジャンプの始めから撮れればいいのですが、予知能力はないので、どうしても撮れませんでした。
右の写真は飛び出したところにも見えますが、実は、着水した瞬間です。
お腹と臀びれが水面に接した瞬間なので、全く水しぶきが上がっていません。
この後、左の写真の左下のように、派手に水しぶきが上がります。
2013/7/12 2013/7/12 2014/3/25
2013/7/12 多摩川にはかなりの数のイナやボラがいるようです。
浅瀬になった所で、背ビレが林立している所を何度か見たことがあります。
そのジャンプもよく見かけるのですが、どこから飛び出すか予測が付かないので、撮影は困難です。
この日、盛んにジャンプしていたので狙ったら、うまく写野に入ってくれました。
2014/3/25 久しぶりにイナのジャンプを目撃しました。
2回ジャンプしたので、3回目もあるかと狙ったところ、予想通りにジャンプしてくれました。
結構大きなジャンプで、数mは飛んでいました。
ニホンイシガメ(Mauremys japonica)
<カメ目・潜頸亜目・リクガメ上科・イシガメ科・イシガメ属>
イシガメ科イシガメ属に分類されるカメで、日本固有種。
本州の関東以西、四国、九州、隠岐諸島、五島列島、対馬、淡路島、壱岐島、佐渡島、種子島に生息する。
近年は、その生息数が減少しており、地域によっては絶滅の可能性が指摘されている。
最大甲長はメスで22cm、オスは14.5cmである。
椎甲板に断続的に瘤状の盛り上がり(キール)があり、後部縁甲板の外縁はやや鋸状に尖る。
背甲の色彩は橙褐色、黄褐色、褐色、灰褐色、暗褐色などと個体変異が大きい。
河川や湖沼・池・湿原・水田などに生息し、やや流れのある流水域を好む。
冬季になると水中の穴や石の下、堆積した落ち葉の中などで冬眠する。
2012/4/13
河原の縁から下を覗くと、数匹のカメが一斉に川にドボンと飛び込んで行きました。
天気が良いので、日向ぼっこしていたのが、人影に気づいて逃げたようです。
直ぐに浮き上がってきたので大きそうなのを撮影しました。
みんなミシシッピアカウミガメと思っていましたが、写真をよく見ると、手前のカメは、ニホンイシガメですね。
何年前に見たのだろうと思うくらい、最近は全く見た記憶がありません。実に久しぶりの対面でした。
ミシシッピアカミミガメ(Trachemys scripta)
<カメ目・潜頸亜目・リクガメ上科・ヌマガメ科・アミメガメ亜科・アカミミガメ属>
アメリカ合衆国、メキシコ原産で、日本には輸入され、野生化している。
幼体はミドリガメの商品名で夜店等で売られたこともあり、各地に広がっている。
甲長は28cmになり、オスよりメスの方が大きくなる。
背甲の色は、淡緑色から濃緑色で、黄色く細い複雑な筋模様が入る。
腹甲は、甲板毎に大型の暗色斑が入り、斑紋が繋がる個体もいる。
眼の後から鼓膜上部にかけて赤くやや太い筋模様が入り、これが和名の由来。
2013/3/15
多摩川には、ミシシッピアカミミガメがそこそこ生息しているようです。
天気の良い日には、岸辺の岩の上などで甲羅干しをしているようで、
岸に近づくとドボンと音がして潜って行くのを何度も見ました。
この日も、そうだったのですが、しばらくして戻ると岸に這いあがったり、顔を出したりしていました。
2013/12/12 2014/1/9 2014/4/2
12/12 天気の良い日に、多摩川の川縁に近づくとドボンと飛びこむ水音を聞きます。
たいがいは、甲羅干ししていたカメが飛び込んだ音で、潜って行くカメの姿が見えます。
この日もそうだったのですが、しばらくして浮かび上がってきました。
1/9 この日、川縁のコンクリートの上で甲羅干し中のミシシッピアカミミガメに出会いました。
もう時期的には、とっくに冬眠している時期なのですが、自然界では冬眠しないのでしょうか?
この多摩川に生息しているミシシッピアカミミガメは冬眠しなくても越冬できるようですね。
4/2 川縁で甲羅干し中のミシシッピアカミミガメです。
人気がないと甲羅干しに上がってくるようで、近づくとドボンと川に逃げ込みます。
2014/5/29
いつものように河川敷を散歩していると、のそのそと歩いているミシシッピアカミミガメに出会いました。
毎日のように河川敷の散歩をしていますが、このような場所で出会ったのは初めてです。
近づくとパッと首、脚、尾を中に引っ込めてしまいます。しばらくするとゆっくりと出して移動を始めます。
面白半分で、カメをひっくり返してみました。
裏面を見たことがなかったのですが、意外と黄色い部分が多いです。
ひっくり返った状態では、時間をおいても首、脚、尾をひっこめた状態のままです。
もっと時間が経過すれば、何か変化があるのかもしれませんが、時間がなかったので、5分程で元に戻しました。
すると、直ぐに首、脚、尾を出して、移動を始めました。
ニセチズガメ(Graptemys pseudogeographica)
<カメ目・潜頸亜目・リクガメ上科・ヌマガメ科・アミメガメ亜科・チズガメ属>
ヌマガメ科チズガメ属に分類されるカメで、要注意外来生物。
別名は、キタニセチズガメである。
原産地は、USAのオハイオ川、ミシシッピ川上流域、ミズーリ川で、固有種である。
最大甲長27cmで、褐色の背甲は後部がノコギリ状に尖る。
幼体の椎甲板には黒い棘状の突起があり、腹甲には等高線のような筋模様が入る。
成長と共に、椎甲板の突起は滑らかになり、腹甲の模様は消失する。
頭部には白や淡黄色の細かい筋模様が入るが、個体変異がある。虹彩は褐色。
成体のオスは、前足の爪が長く伸びる特徴がある。
2014/4/2
多摩川では、天気が良いと多くのカメが日向ぼっこのために岸に這いあがっています。
この日も多くのミシシッピアカミミガメが岸に上がって、日向ぼっこをしていました。
その中に、1匹だけ異なる種類のカメが混じっていました。
ドロガメかとも思ったのですが、頭部などの模様が異なり、甲羅に大きな凹凸が見当たりません。
甲羅に藻が張り付いていて、甲羅の模様などは全くみえません。そのため、長らく不明種でした。
その後、横浜にある三溪園の大池で、同一種と思われるカメを見かけました。
そこで、改めて上記のように甲羅以外の部分を拡大して調べ直したました。
その結果、ミシシッピチズガメやニセチズガメに似ていることが分かりました。
ただ、ミシシッピチズガメほどは模様が明瞭ではないので、ニセチズガメではないかと思っています。
なお、断定するほどの知識はありませんので、種類を判断できるようでしたらお知らせいただければ幸いです。
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