シソ目
オオバコ科(オオバコ、ツボミオオバコ、ヘラオオバコ、ツタバウンラン、マツバウンラン、
オオイヌノフグリ、タチイヌノフグリ)
シソ科(カキドオシ、コモンタイム、ヒメオドリコソウ、ホトケノザ、キランソウ、
セイヨウジュウニヒトエ、タツナミソウ)
オオバコ(Plantago asiatica)
<シソ目・オオバコ科・オオバコ連・オオバコ属>
オオバコ科オオバコ属の多年草で、日本全土に分布している。
海外では、朝鮮半島から中国、台湾、インドネシア、ミャンマーに分布する。
草丈は10~20cmで、葉は根生用のみである。
葉身は、長さ4~15cmの広卵形で、先は鈍頭で基部は切型。
葉には、5~7本の葉脈が目立ち、長い葉柄がある。
花期は4月~10月で、3~7個の花穂を立ち上げて、多数の花を付ける。
花穂は花茎を含めて長さ10~30cmになり、花には長さ0.5mm以下の短い花柄がある。
花冠、萼ともに筒状で、先は4裂し、苞と萼の先端は一定に揃わないのが特徴。
オシベは4個あり、葯は長さ1.5mm以下。葯は白色~淡紫色。
蓋果の上蓋は長円錐形で、中には蓋果の形に添って種子が固まって入っている。
葉や種子は生薬として利用され、消炎、利尿作用などが知られる。
下記のヘラオオバコと異なり、踏みつけに強く、道端など人の通るところに多い。
逆に、あまり踏まれない場所では、背の高くなる他の草に負けて、消えてしまう。
2012/6/1
多摩川の河川敷では、人のよく通るゴルフ場の通路脇などにわずかに見られます。
背丈のある野草が多い河川敷は、オオバコには向かないようで、そういった環境に合うヘラオオバコが多いです。
2014/6/30
多摩川の河川敷で、今までなかなか見られないでいたオオバコの開花を見かけました。
花といっても目立つのは薄紫の葯を付けたオシベだけです。
ツボミオオバコ(Plantago virginica)
<シソ目・オオバコ科・オオバコ連・オオバコ属>
オオバコ科オオバコ属の1年草で、北アメリカ原産の帰化植物。
日本では、北海道から本州、四国、九州と全土に分布している。
草丈は10~30㎝ほどで、茎や葉には綿毛が生えているので、白っぽく見える。
葉は根生し、葉身はさじ型で3~8cmほどあり、数㎝の葉柄がある。
花期は5月~8月で、葉の間から数十cmの花茎をだし、穂状花序に小花を密生する。
花冠は淡黄褐色で4裂し、裂片は2㎜前後で真っ直ぐに伸び、先が尖る。雌性先熟である。
本種は普通、両性の閉鎖花を持ち、花冠は閉じたまま直立して、極小さい帯紅色の葯が筒部先に付く。
雌性の閉鎖花は、両性の閉鎖花と見た目は同じであるが、葯が退化して柱頭が突き出す。
開放花は、少なくて1割に満たないが、雄性期には花冠裂片が開き、帯紅色の葯が突き出す。
和名は、小花が開花してもツボミのように見えることが、その由来。
果実は蓋果で、長さ2~3㎜の卵形、同じ形の種子が向かい合って2個入っている。
2013/5/9
多摩川への道路脇の空き地で、厚ぼったい葉に白い毛が密生した本種を見つけました。
小さな株が密生していましたが、昨年は見た記憶がありません。
その株から10cmにも満たない花茎を出していました。
その花茎に、オレンジ色のツボミのようなものがたくさん付いています。
葉の印象からオオバコの仲間とは思えなかったので、同定に手間取りましたが、本種と判明しました。
ツボミも花もほとんど変わらないようなのですが、この写真のものは、まだ、ツボミと思われます。
2013/5/10
昨日はレンズの関係で拡大写真しか撮れませんでしたが、群生の様子です。
この辺り一面にびっしりとツボミオオバコが生えていました。
2013/5/22
ツボミオオバコの花穂ですが、先の方まで咲き上っていました。
最初の写真と比較してもらえば分かると思いますが、ツボミが大きくなったようにしか見えませんね。
ヘラオオバコ(Plantago lanceolata)
<シソ目・オオバコ科・オオバコ連・オオバコ属>
オオバコ科オオバコ属の1年草~多年草で、ヨーロッパ原産の帰化植物。
日本では、ほぼ全国的に分布している。オオバコと異なり、踏みつけには弱い。
ヘラオオバコはヨーロッパでハーブとして食用や薬用に利用され、家畜用飼料としても栽培されている。
草丈は、大きい物は50㎝を超えることもあり、披針形の葉も数十㎝になる。
和名は、その葉の形がへら状であることに由来する。
花期は6月~8月で、長い花茎を立ち上げ、その先に円柱状の花穂を付ける。花は下から順次咲き上る。
花からは、メシベと4個のオシベが長く飛び出す。
2012/4/4
多摩川の河川敷では、土手の則面に大量に自生しており、4月頃から花茎がするすると伸び出します。
日当たりが良いためか、ここでは3月下旬頃から咲きはじめ、下から順次咲き上って行きます。
その様は、写真に示す通りで、雄しべが輪っか状に見えるので、上からみると土星のようで面白いです。
2012/10/30
多摩川の河川敷で、ヘラオオバコが季節外れの花を咲かせていました。
河川敷の他の場所では見かけないので、狂い咲きなのでしょうか?
2013/1/29 2013/3/14 2013/3/29
1/29 春の訪れを待ち、花茎を伸ばすのを待つヘラオオバコ。
3/14 暖かくなり、花茎を伸ばし始めたヘラオオバコです。
3/29 もうしっかり花茎を伸ばし、花を咲き上らせています。
2013/5/27 2013/5/27 2013/6/12
5/27 ヘラオオバコの花もすっかり咲き終わり、果実になっていました。
拡大写真の花穂に見えるたくさんの粒々が果実で、この中に種子が入っています。
6/12 すっかり茶色くなり、完熟状態の果実です。といっても食べられるわけではありませんが。
5月の写真ではほっそりしていた果実も、ぷっくりと丸くなっています。
この丸くなった帽子のような部分を取ると中の2個の種子が見えます。
2014/4/8 2014/5/9 2014/4/15
多摩川の土手を歩いていて、ヘラオオバコの花穂が奇形になっている株を見つけました。
右端写真に写っている普通のものと比較するとそのいびつな形が分かると思います。
なお、奇形のこの花穂では、開花はしないようで、オシベは見当たりませんでした。
2014/4/17
今年は、河川敷の除草がまだ行われていないので、土手の通路脇に大群落ができていました。
数十mにわたって、これでもかとばかりにヘラオオバコが花茎を伸ばしています。
ここまでになると、これはこれで壮観です。
2014/7/16
多摩川の河川敷を歩いていて、ヘラオオバコの葉なのに、全く異なる花穂の株を見つけました。
通常、最初に雌性期にメシベが飛び出し、その後を追うようにオシベが出てきます。
しかし、この株にはオシベが見当たらず、通常よりかなり長いメシベのみが見られます。
そのため、全く異なる種類の花に見えてしまいます。咲き終わった花穂も普通の花穂とは様子が異なります。
2014/4/8 2014/7/16 2014/7/16
通常の花穂と、上記の花穂の拡大写真です。
通常の花穂では、オシベの上の花穂部分で、小さく白い糸のようなものが見えますが、それがメシベです。
この個体では、長大なメシベがオシベの様に大量に出ており、メシベの下部にあるはずのオシベは見当たりません。
ほぼ、咲き終わった花穂でも、オシベは見当たりません。茶色く枯れたメシベが残るのみです。
ツタバウンラン(Cymbalaria muralis)
<シソ目・オオバコ科・キンギョソウ連・ツタバウンラン属>
オオバコ科ツタバウンラン属のつる性多年草で、地中海が原産の帰化植物。
日本へは観賞用に大正年間に入り、逸出野生化して北海道から本州にかけて見られる。
葉が蔦に似て、花がウンランに似ていることからこの名前が付けられた。
茎は地上を這い、分枝して節から不定根を出し、長さは10~40cmになる。
葉は互生し、長い葉柄の先に扁円形で掌状に5~7裂した葉身が付く。
花期は5月~11月で、葉腋から長い花柄を伸ばし、花を1つ付ける。
花冠は長さ8㎜前後の白色~淡青色で、暗紫色の筋模様があり、上下2唇に分かれる。
上唇は2裂して直立し、下唇には黄色い膨らみが2個あり、花冠の後端は距となる。
果実は直径5mm前後の球形、で長い柄で下垂し、熟すと裂ける。
2012/4/24
道端の端の方に蔓を伸ばして広がっていましたが、かわいい花が人目を引きます。
2014/4/7
今年も、多摩川への道路脇や民家の庭先などで花を付け始めました。
かなり強健な植物のようで、道路の割れ間など、ちょっとした隙間でも育つようです。
マツバウンラン(Linaria canadensis)
<シソ目・オオバコ科・キンギョソウ連・ウンラン属>
オオバコ科マツバウンラン属の越年草で、北アメリカ原産の帰化植物。
日本では、関西を中心に広がり、関東にも進出中である。
1941年に帰化しているのが確認され、在来種のウンランに比べ葉が細いのでこの名が付けられた。
最近では普通に見かけられるようになっている。
草丈は10~60㎝と生育環境によって大きく変わる。茎は基部で数本に分枝し、走出枝で広がる。
基部のロゼット状の葉は楕円形で多肉質であるが、茎葉は互生し、葉幅が1mm強の線形になる。
花期は5月~7月で、茎の頂部に穂状に淡青紫色(稀に淡紅紫色)の唇形花を付ける。
花冠の長さは10㎜ほどで、5㎜ほどの距がある。上唇は2裂し、下唇は3裂して基部の膨らんだ部分が白い。
2012/5/11
あまり人の入らない敷石のある一角で、細い茎の先に花を付けたマツバウンランがたくさん風になびいていました。
背丈は30cmから40cmほどもあるため、ゆらゆらと揺れて、撮影するのに苦労しました。
右端は根元の写真ですが、いきなり茎が立ち上がっているように見え、葉は少ないようです。
2014/4/28
最初見かけた場所では、翌年以降、全く見かけなくなってしまいました。
しかし、数は多くないですが、道路脇など他の場所でもたまに見かけます。
この日は風がなく、細い茎がゆらゆらと揺れることもなかったので、アップでしっかりと撮影できました。
オオイヌノフグリ(Veronica persica)
<シソ目・オオバコ科・クワガタソウ連・クワガタソウ属>
2012/3/27 2012/3/27 2014/4/14
オオバコ科クワガタソウ属の越年草で、ヨーロッパ原産の帰化植物。
日本をはじめ、アジア、北アメリカ、南アメリカ、オセアニア、アフリカに外来種として定着している。
日本では全国に広がっており、どこでも見られる。
草丈は15~25cmで、茎はよく分枝して横に広がる。
葉は、下部では対生し、上部では互生する。葉身は長さ12mmほどの卵形で先が尖り、鋸歯がある。
花期は2月~6月で、上部の葉腋から長さ1~2cmの花柄を伸ばし、直径8mmほどの花を1個付ける。
花冠は4裂し、裂片は淡青色に濃青色の縦じまがある。うち1個が小さく、色も薄い。
萼も4裂する。オシベは2個で、メシベは1個ある。
果実は、長さ約4㎜、幅約6㎜のやや扁平なハート形で、縁にだけ長い毛がある。
3/27 3月の中頃から一面の枯れ草の中、最初に色鮮やかに咲きはじめ、目を楽しませてくれます。
近縁種のイヌノフグリの種子の形状から付けられた名前を引き継いで、大型の冠が付いたのだそうです。
4/14 3/27の写真は直射日光下で撮ってために色が飛び気味だったので、日蔭での写真を追加しました。
見た目の色合いは、この写真の方が近いと思います。
2012/12/26 2013/1/30
オオイヌノフグリの花期は3月~4月ですが、12月、1月に開花を確認しました。
さすがに、12月は花数も少なく、ポツリポツリでしたが、1月になると増えてきました。
2013/3/7 2013/3/15
3月に入ると花数は一気に増え、密度の濃い所では、青く見えます。
タチイヌノフグリ(Veronica arvensis)
<シソ目・オオバコ科・クワガタソウ連・クワガタソウ属>
オオバコ科クワガタソウ属の越年草で、西アジアからヨーロッパ原産の帰化植物。
日本をはじめ、アジア、北アフリカ、南北アメリカ、オーストラリアに移入分布している。
日本では全国に広がっており、どこでも普通に見られるようになった帰化種。
茎は基部で分岐して直立し、上向きの曲がった毛と長い腺毛が生える。
葉は対生し、下部の大きな葉はオオイヌノフグリと形が似ているが、上部の葉は小さい三角状広披針形になる。
最下の1~2対の葉を除いて無柄。葉の両面にも毛が多い。
花期は4月~6月で、花色は淡青色~淡紅色で、直径3㎜ほどとオオイヌノフグリより小さく、花柄は極短い。
萼は長さ3~4㎜で4裂し、裂片は線状披針形。花冠は萼より短い。
2013/5/9
多摩川の土手の階段にへばりついている、タチイヌノフグリに気が付きました。
いつも上り下りしている階段ですが、花が直径2mm程と小さいので見落としていたようです。
ツボミや咲いた直後は、青紫色ですが、時間が経つと薄赤紫になるようです。
2013/5/10
昨日は、時間がなくてきちんと撮れなかったので、改めて撮り直しました。
茎が立ち上がっているのが分かると思います。
2013/5/22
階段で見かけて以降、河川敷でも注意して見るとあちらこちらで確認できました。
ただ、時期的に遅いようで、きれいに咲いている所に出会えません。
この日、やっと花を咲かせている所を見つけ、撮影できました。
タチイヌノフグリ オオイヌノフグリ
2013/5/30
中央の写真の一部を拡大したのが、左右の各々の写真です。
右の写真がオオイヌノフグリで、左の写真がタチイヌノフグリです。
葉の形状や花の付き方(オオイヌノフグリは花柄があるがタチイヌノフグリにはない)が分かると思います。
中央の写真の中心を部分拡大したのが下記の写真です。
柄の有無は、果実の方でも同じです。
右上に白っぽい物が2つ並んでいるのがオオイヌノフグリの果実で、長い柄が見えています。
左中央付近で、同じような緑色の物が2つ並んでいるのがタチイヌノフグリの果実で、柄がありません。
なお、その下方で茶色くなっているのは、熟した果実で、2つに裂開しています。
2014/4/7 2014/4/14 2014/4/10
昨年、アップで良い写真が撮れなかったので、撮り直しました。
撮影場所は、最初に本種に気が付いた土手の階段の所です。
オオイヌノフグリとタチイヌノフグリの花
オオイヌノフグリ タチイヌノフグリ
両者を比較すると、大きさも違いますが、左右の花弁にも違いがあります。
オオイヌノフグリは、幅広で、高さが上の花弁と同じなので、花全体が丸く見えます。
しかし、タチイヌノフグリの花弁は、幅よりも高さの方が長いので、花全体がひし形に見えます。
カキドオシ(Glechoma hederacea subsp. grandis)
<シソ目・シソ科・イヌハッカ亜科・ハッカ連・カキドオシ属>
シソ科カキドオシ属の多年草で、在来種。
日本では、北海道から本州、四国、九州と全国の草原や道端などに自生する。
海外では、朝鮮半島から中国、シベリア、台湾に分布する。
草丈は、花期初期には直立して10~20㎝になるが、花期後半から地表を這って伸びる。
茎は四角形で下向きに毛が生え、葉が対生して付く。
葉身は長さ2~5㎝の腎円形で、数㎝の葉柄がある。葉の縁には歯牙がある。
花期は4月~5月で、葉腋に数個の花を付ける。花冠は20㎜前後、萼は8㎜前後。
萼は5残裂し、裂片は同形になる。花冠は淡紅紫色の唇型で、上唇より下唇が長く、下唇は3裂する。
下唇の中央裂片は側裂片より大きく、2残裂して紅紫色の斑点があり、奥に白毛がある。
冬季は、小型の葉を付けたまま常緑越冬するが、葉は濃緑色になる。
この和種を乾燥させたものが「連銭草」、中国種が「金銭草」という名の生薬になる。
また、血統値降下作用や内臓脂肪、皮下脂肪を溶解させる作用があるとして漢方薬とされることもある。
2012/4/24
多摩川への道路脇の空き地を埋め尽くしていました。
花は、比較的大きい方ですが、数が少なく、葉に隠れてしまうので、あまり目だちません。
2013/4/1
昨年は気が付きませんでしたが、多摩川の河岸近くで、ちょっとした群落を見つけました。
ちょうど除草された後で、刈り残された際に群落があったので目に付いたものです。
コモンタイム(Thymus vulgaris)
<シソ目・シソ科・イヌハッカ亜科・ハッカ連・イブキジャコウソウ属>
シソ科イブキジャコウソウ属の常緑小低木で、ヨーロッパ南部、地中海西部沿岸が原産の園芸品種。
和名はタチジャコウソウで、単にタイムと呼ばれることもある。
樹高は20~40cmで、株元からよく分枝し、茎は地を匍匐して広がり、茎の先端が直立する。
若枝は緑色で柔らかいが、茎は古くなると基部が木質化して褐色になる。
葉は対生して叢生し、葉身は長さ9~12mmの線形から長楕円形で、肉厚で芳香がある。
全縁で、葉縁が下面側に反り返って巻き込むように半曲する。
花期は5月~6月で、花茎の先の輪散花序に淡紅色の唇形花を多数付ける。
花冠は2唇形で、上唇は2浅裂し、下唇は3裂して中央の裂片が大きい。
オシベは4個あり、花冠より突き出す。雌花から開花し、その翌日に雄花が開くという特徴がある。
2013/5/22
多摩川への道路脇の民家の庭先で見かけました。
他の植栽の下になって、日当たりが悪いせいか、少し徒長気味でした。
ヒメオドリコソウ(Lamium purpureum)
<シソ目・シソ科・オドリコソウ亜科・オドリコソウ属>
シソ科オドリコソウ属の越年草で、ヨーロッパ原産の帰化植物。
日本をはじめ、北アメリカや東アジアにも帰化しており、日本では、主に本州に広く分布する。
草丈は10~25cmで、4稜形の茎には下向きの毛が生える。花期は3月~5月。
葉は対生し、長さ1~2cmの三角状卵形で、有柄。脈が深く、花期には赤紫色を帯びる。
葉の上部の葉腋に、長さ10mm前後の淡紅色の唇形花をたくさん付ける。
オシベは4個で、メシベの花柱は先が2裂する。萼は5裂し、裂片の先は尖る。
果実は4分果で、頭部が平らになる。分果には3稜があり、基部に大きな種沈がつく。
2012/3/30
オオイヌノフグリと同じような場所で、ほぼ同時期に見られます。
同族のオドリコソウより背丈も花も半分以下のサイズのため、姫の冠が付いています。
どちらかというと、花よりも暗紫色を帯びた葉の方が目立ち、群落になっていると存在感があります。
2013/3/1 2013/3/14 2013/3/19
3/1 昨年から春の訪れを待っていたヒメオドリコソウですが、やっと花を咲かせました、
3/14 花が咲きはじめると、どんどんと花が増えていきます。
3/19 枯れ葉が目立っていた所も、写真のように埋め尽くされてしまいました。
2014/3/17 2014/3/17 2014/3/19
ヒメオドリコソウの花を、いろいろな方向からアップで撮影したものです。
花の構造がよく分かると思いますが、高さ5mm、横幅3mm弱しかない小さな花です。
ホトケノザ(Lamium amplexicaule)
<シソ目・シソ科・オドリコソウ亜科・オドリコソウ属>
シソ科オドリコソウ属の越年草で、在来種。道端や田畑の畦などによく見られる。
日本をはじめ、アジアやヨーロッパ、北アフリカなどに広く分布する。
日本では、北海道以外の本州、四国、九州、沖縄に広く自生する。
草丈は10~30cmで、花期は3月~6月。
葉は対生し、長さ2cm前後の丸みのある扇状で、鈍い鋸歯がある。
上部の葉腋に長さ2cm程の紅紫色の唇形花を多数付ける。
その中に、つぼみのまま結実する小さな閉鎖花が多数混じる。
※ 春の七草にある「ほとけのざ」は、本種とは別のコオニタビラコの事です。
2012/3/27
ヒメオドリコソウと同じ場所に混生し、一緒に咲いていることもあります。
花の形は、縦長で、ヒメオドリコソウの花を引き伸ばしたような形をしています。
春の七草のホトケノザ(コオニタビラコ:キク科)と同名ですが、全くの別種で、食用ではありません。
2013/1/30 2013/3/7 2013/3/14
1/30 昨年から咲き続けているホトケノザですが、春の訪れと共に花数も一気に増えました。
3/7 花数はかなり増えましたが、ヒメオドリコソウ程の群落になっていないので、一面を染めるほどではありません。
3/14 それでも、ある程度の群落になっている所もありますが、咲き方のためか、パラっとした感じを受けます。
2014/3/18 2014/3/19
今年も、昨年と同じ所に群落ができていました。が、やはり、パラっとした感じです。
ホトケノザの花もアップで撮影しました。
花の形はヒメオドリコソウと良く似ていますが、筒部が長いところが大きな違いです。
キランソウ(Ajuga decumbens)
<シソ目・シソ科・キランソウ亜科・キランソウ属>
シソ科キランソウ属の多年草で、本州、四国、九州に分布している。
海外では、朝鮮半島から中国に分布している。
根生葉が地面に張り付くように広がり、茎も高く伸びず、全体がロゼット状に地表に張り付く。
葉は、基部が狭く、先端側が幅広になる広倒披針形で、長さは5㎝程。葉の縁には波状の鋸歯がある。
花期は3月~5月で、茎の先端近くの葉の基部に、濃紫色の花を付ける。
唇型の花の上唇は小さく、下唇は大きくて3裂する。
特に中央の裂片は長く突き出し、その先は浅く2裂する。
道ばたや庭のすみ、山麓などに生える。全体に縮れた毛がある。
2012/4/19
地面に円盤状にへばりついていることから、ジゴクノカマノフタの異名を持っています。
地面にへばり付くように葉や濃紫色の花が付き、背が低いうえに地味な色合いのため、単独では目立ちません。
2013/4/11
今年も、多摩川への道路脇にある神社の境内で花を咲かせていました。
ヒメスミレとキランソウが混ざって咲いていますので、かたまっている所は地面が紫色に見えます。
セイヨウジュウニヒトエ(Ajuga reptans)
<シソ目・シソ科・キランソウ亜科・キランソウ属>
シソ科キランソウ属の多年草で、ヨーロッパ原産の園芸品種であるが、一部で雑草化している。
草丈は10~15cmで、冬季にはロゼッタ状に地面に張り付いているが、春になると花茎が伸びる。
花期には地上を這う茎を伸ばし、節から発根して新しい個体をマット状に広げ、群生する。
葉は対生し、倒披針形で縁に浅鋸歯がある。根生葉には長い葉柄がある。
花期は4月~6月で、茎頂に長さ30cmほどの花茎を出す。
四角形の花茎には対生する葉状の苞を付け、その腋に青紫色の唇形花を3~10個付ける。
花壇等に植えられているジュウニヒトエと呼ばれている物は、ほとんどが本種である。
2012/4/24
おそらく園芸品として植えられていたものが、何らかの理由で雑草化したものと思われます。
本種は、アジュガとかセイヨウキランソウなどの別名で呼ばれることがあります。
日本固有種のジュウニヒトエに似ているので、セイヨウの冠が付いたようです。
2013/4/26
昨年は気が付かなかったのですが、多摩川への道路脇の公園に群生している所がありました。
これだけ集まっていると、結構目立つのですが、見えていなかったようです。
2014/4/10 2014/4/10 2014/4/22
4/10 今年も、セイヨウジュウニヒトエが花茎を立ち上げてきました。
ツボミの先端が、少し紫色を帯びてきているので、開花も近いと思われます。
4/22 ちょっと間が空いてしまったのですが、様子を見に行くと満開状態でした。
セイヨウジュウニヒトエとジュウニヒトエ
<セイヨウジュウニヒトエ> <ジュウニヒトエ>
ジュウニヒトエはキランソウ属の日本固有種で、本州と四国に分布しています。
花の形は似ていますが、ジュウニヒトエの花は灰色に近い淡紫色です。
また、セイヨウジュウニヒトエは横に這って広がりますが、ジュウニヒトエは株立ちします。
タツナミソウ(Scutellaria indica)
<シソ目・シソ科・タツナミソウ亜科・タツナミソウ属>
シソ科タツナミソウ属の多年草で在来種。
日本では、本州から四国、九州に分布し、海外では、アジアの東部や南部に分布する。
草丈は20~40㎝ほどになり、茎は四角形で白い軟毛が密生する。
葉は対生し、葉身は3㎝ほどの広卵形で、基部は心形。縁には鋸歯があり、両面に軟毛がある。
花期は5~6月で、茎頂に数㎝の花穂を出し、一方向に偏って花を付ける。
花色は、青紫色が多いが、淡紅紫色や白色のものもある。
花冠は唇型で、20㎜前後と筒部が長く、基部で急に曲がって立ち上がる。
上唇は盛り上がり、下唇は3裂して、中央部に濃紫色の斑紋がある。
萼も唇型で、上下に分かれ、上唇の背の部分が丸く立ち上がる。
2012/4/17
多摩川への道路脇の民家の庭先で見かけました。
キクと混生していましたので、葉が交じっていますが、切れ込みの浅い葉が本種です。
2013/4/23
タツナミソウの花もピークを過ぎつつありましたが、まだ、きれいに咲いていました。
花は、花穂の1方向に偏って付き、筒部が長くて基部で立ち上がって直立します。
上唇はポッコリと膨らみ、下唇は浅く3裂して濃い紫色の斑紋があります。ました。
2014/4/14
昨年とは異なる場所で、タツナミソウが満開になっているのを見かけました。
道路脇のコンクリートの隙間から、花茎を立ち上げて花を付けています。
撮影しやすい場所でしたので、アップで撮影できました。
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