インコ科・キツツキ科・カラス科

オウム目

 インコ科(ワカケホンセイインコ)

キツツキ目

 キツツキ科(コゲラ)

スズメ目・スズメ亜目

 ラス上科カラス科(ハシブトガラス、オナガ)


ワカケホンセイインコ(Psittacula krameri)

<オウム目・インコ科・インコ亜科・ホンセイインコ属>

インコ科ホンセイインコ属に属する鳥で、帰化種。

北緯20度以南のインド、スリランカに分布している。

世界各地でペットとして飼われていたものが野生化する現象が起きている。

日本でも野生化しており、東京工業大学、大岡山キャンパス(東京都目黒区)が有名である。

体長は40cmほどになり、緑色の体色。オスの成鳥には喉から首にかけて黒帯が走る。

首の後ろでは、細いピンクの帯となる。オスの黒帯は幅広く目立つが、メスでは目立たない。

ただし、若い個体では黒帯が不鮮明で、雌雄の判断は難しいので注意が必要。

クチバシは赤くて大きい。尾羽は長く、青味を帯びる。

 

ワカケホンセイインコを見かけたのは、昨年の3/8で、電線の上でキュリキュリとやかましく鳴いていました。

あいにく、カメラを持っていなかったので写真はありませんが、双眼鏡を持っていたので、それで確認したものです。

2013/10/4

この日、多摩川へ行く途中にある神社の手前で、以前聞いたことのあるキュリキュリという鳴き声に気付きました。

見上げると、以前と同じようにワカケホンセインコが電線に止まっていました。

写真を撮ろうと道路を渡ると、神社の中からも聞こえてきます。

境内の木の方を見ると、木の枝に止まったり、飛び回っている姿が見えました。

境内に入って行くと、ヒヨドリ(この境内に住み着いています)に追いかけられて、逃げ回っていました。

そのためか、近くの民家の屋根の方に集まりだし、7羽が屋根などに止まっていました。

まだ、境内でも鳴き声が聞こえていましたので、10羽以上いたのではないかと思います。

昨年見かけて以降、全く見かけなかったのですが、大岡山キャンパスから群で飛来したのでしょう。

近くの住民の方も、見たことがない鳥ですねと言っていたので、久しぶりの飛来だったようです。

2013/10/7

休み明けに境内へ行ってみましたが、木の梢から盛んに鳴き声が聞こえてきます。

よく見ると、木の穴に首を突っ込んだり、枝をつかんで回ったりしています。

ムクドリも近くで鳴いてはいますが、近寄りません。しっかりと制圧してしまったようです。

そのためか、境内の木から離れて民家の方に行ったりすることはありませんでした。

その内の1羽が、ツガの木の方に飛んできて止まりましたので、数mの距離で撮影できました。

写真を見ていただければ分かると思いますが、特徴である首のまわりの黒い輪が見えません。

メスや若い個体では、この輪が明瞭ではないようなので、そういった群れなのかもしれません。


コゲラ(Dendrocopos kizuki)

<キツツキ目・キツツキ亜目・キツツキ下目・キツツキ科・キツツキ亜科・アカゲラ属>

キツツキ科アカゲラ属に分類される鳥で、日本に生息するキツツキの中ではもっとも小さい。

日本では、ほぼ全国の亜寒帯針葉樹林から亜熱帯照葉樹林まで広く分布する。

海外では、ロシア南東部、サハリン、朝鮮半島北部、中国東北部など、限られた地域に分布する。

体長15cmほどで、スズメと大差ない大きさしかない。

羽色は、はっきりした灰褐色と白のまだら模様で、胸腹部は白と淡褐色のまだら模様。

なお、日本では9亜種の記録があり、関東近辺のものはコゲラ(Dendrocopos kizuki seebohmi)である。

2014/6/12

散歩帰りに立ち寄った公園のエノキにコゲラが飛んできました。

枝の付け根あたりを盛んに突いて、餌を探しているようでした。

生息範囲は広いとはいえ、家の密集しているこの辺りで、会えるとは思ってもいませんでした。

この近辺では、樹木の多いところではありますが、近くで生活しているようです。


オナガ(Cyanopica cyanus)

<スズメ目・スズメ亜目・カラス上科・カラス科・オナガ属>

カラス科オナガ属に属する鳥で、在来種。

ユーラシア大陸の東西両端の2地域に分かれて分布する留鳥で、分化は数万年前にさかのぼる。

いずれの地域でも、分布は局所的で、飛び地状に生息している。

日本では、西日本での生息が確認できなくなり、九州と神奈川県以北で生息が確認されている。

1980年代以降に西日本で繁殖が確認されなくなり、10年足らずで姿を消した原因は分かっていない。

体長は34~39cmで、尾羽が20cm以上と長い。雌雄同色。

頭部は濃紺で、喉元から後頭部と背の境界部部が白色。

胸と腹部が灰色で、背は濃い灰色。畳んだ翼と尾羽は青灰色。

最も長い中央の2枚の尾羽の先端は白い。

よく聞かれるギューイギューイといった鳴き声は警戒音声で、お世辞にも良い声とは言えません。

ただ、繁殖期のつがい同士では、チューイピューイチュルチュルチュルと可愛らしく鳴く。

2012/6/29

6/19、6/20と、散歩からの帰り道、木の梢でギューイギューイ(警戒音声)とけたたましく泣いていました。

このときは、カメラを取り出している時間がなかったので、写真は撮れていません。

今日は、大サービスで、オナガがグラウンドの端の草地に降り立っていました。

近くの木やグラウンドのポールの上など、4~5羽はいるようです。

グラウンドのネットに向かって飛び立ち、ネットにしがみ付いた後、木立の方へ飛び去って行きました。

2012/9/3

オナガが線路脇の木の方へ飛んで行きましたので、カメラで追いかけて撮影しました。

この木立では、以前から何度もオナガを見かけていますので、この辺りに住み着いているのかもしれません。

2013/6/28

多摩川への道路脇にあるグラウンドのネットの上で、オナガを何羽か見かけました。

よく見ると、そのうちの1羽は、シンボル的な長い尾羽がありません。

何らかの理由で抜けてしまったのか、初めから欠損しているのかは分かりませんが、何とも不格好です。

直ぐ横にいた、つがいと思われる2羽と比べると、その違いは明らかです。


ハシブトガラス(Corvus macrorhynchos)

<スズメ目・スズメ亜目・カラス上科・カラス科・カラス属

2012/5/8                2012/7/20

カラス科カラス属に属する鳥で、在来種。

ユーラシア大陸の東部に生息する。

日本ではほぼ全国に生息する留鳥で、都市部で見らるのはハシブトガラスが多い。

体長は56cmほどで、翼開長は1mになる。全身が光沢のある黒色で、雌雄同色。

クチバシが太く、上クチバシが大きく曲がっていることと、額が大きく出っ張るのが特徴。

ハシボソガラスと異なり、カアカアと澄んだ声で鳴き、鳴くときに体を動かすことはしない。

河川敷で見かけるのはハシボソガラスが多く、ハシブトガラスはあまり見かけることはない。

逆に、住宅街などではハシブトガラスが多く、ハシボソガラスはあまりみかけない。

 

5/8 多摩川からの帰り道、近くのマンションの屋根でみかけました。

何かを銜えているようですが、何を銜えているかは分かりませんでした。

7/20 シジュウカラが鳴いている電線の直ぐ横に止まっていたハシブトガラスです。

2013/10/1

多摩川からの帰り道、道路脇の看板の上にハシブトガラスが止まりました。

用心深くて、なかなか近づけさせてくれないのですが、このときは自分から飛んできました。

そのため、今まで近くで撮れていなかった写真が、撮れました。

花の蕾(おそらくムクゲ)を銜えていましたが、もう1羽と遊んでいたようです。